ゆうちゃんの家

メンサ・科学者・自閉症スペクトラム。心理学・薬学・医学・アイディア発想・エッセイ等(@UCHAM0410)

【エッセイ】自閉症スペクトラム、ADHDな私の生い立ちと克服法について

【概要】

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今回は私の生い立ちを通して、自閉症スペクトラム症(ASD)(旧アスペルガー症候群)・ADHD注意欠陥多動性障害)などの側面をお伝えできればと思い、記事を書くことにしました。

書式については色々と悩みました。

私自身「多分私のこういうところが自閉症スペクトラムっぽくて、こういうところはADHDが原因なんだろうなあ」と自覚することはあります。

ただ、私は精神科医でもなければ、発達障害の研究者でもありません。そのような私が上記のような記述を行うことは誤解を生むもとになりかねないと思い、敢えて本文中では個人的な診断は控えました(まとめでは少し触れています)。本文は主に、私のいままでの日々の回顧録的内容になっております。

 

今回の記事を通して伝えたいメッセージは、「たとえ発達障害があろうとも、平坦な人生を歩めるかも知れないこと」になります。

発達障害、とくに自閉症スペクトラムADHDな人はどんな人生をすごしてきたのだろう?という疑問に対しては多くの例があると思いますが、そのうちのほんの一例として捉えていただければ幸いです。

(本文読むのがめんどくさいよ〜って方は、「②私の回顧録」は読み飛ばしてもらっても構わないかもしれませんね笑。無駄に長くてすいません。)

 

 

【おことわり】

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本文はあくまで私の個人的な話になります。

自閉症スペクトラム症やADHDといった、いわゆる発達障害のタイプ・程度はさまざまで、100人の発達障害の人がいれば100通りの特徴があるといっても過言ではありませんよって、本文の内容はあくまで一例に過ぎず、自閉症スペクトラム症・ADHDの典型的特徴を表しているわけではないかもしれない、ということを念頭に読んでいただければ幸いです。

あと文字数が多くなり過ぎてしまうので、詳細は割愛して、かいつまんでの説明になることをお許しください。

(ちなみにはじめにいっておきますが、私の人生にはトラウマもなければ挫折もない平凡な人生です。波瀾万丈な人生には少し憧れますが、そういう内容は一切ありませんので悪しからずご了承ください笑)

 

 

【本文】

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①私のプロフィールについて

<学歴>

旧帝大卒業後、同大学の博士課程まで進み薬学博士(Ph.D.)を取得、専門は主に分子生物学です。現在は某製薬企業にて、分子生物学の研究者として創薬研究を行っています。カバーしている範囲は創薬シーズ探索〜薬効薬理試験と、一部新薬申請資料作成などになります。

学術文献(いわゆる英語の論文のこと)は多数ありますが、筆頭著者の文献のIF(インパクトファクター)は最大で約8、最低で約6程度になります(これはアカデミックの研究者の方々の業績に比べるとかなり劣りますが、あまり論文を書く機会のない企業の研究者としては特に可もなく不可もなくの平均的なレベルだと思います)。

 

<疾患>

診断済みのものは、自閉症スペクトラム症(旧アスペルガー症候群)、ADHD、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群寛解)、適応障害寛解)になります。そのほかの疾患につきましては、さまざまな検査(脳MRI、全身CT、胃カメラ大腸内視鏡、血液検査、エコー検査など)を行いましたが、病変はまったくなしになります。生まれつき胃腸が弱く、過去に何度か手術を受けています。

性格面ではスキゾイドパーソナリティの診断項目に全て該当しますが、こちらはあくまで自己診断。

 

<IQ団体>

所属している高IQ団体は、JAPAN MENSA(IQ130以上, sd=15)、METIQ(IQ156以上, sd=15)、HELLIQおよび4G(いずれもIQ160以上, sd=15)の4団体。

 

<自覚している現在の性格>

こだわりは非常に強く、自分なりの基準・意見を持たないと気が済まないタイプです。こだわりは多岐にわたりますが、例えば一例を挙げるとすると、正義感・規範意識が強いです。ここで言う私の正義感・規範意識とは道徳でもなく良心でもなく恥の概念でもありません(この国では他人の権利を侵害しない限りは、思想信条は自由です。道徳を重んじるのも思想の一つ、道徳を重んじないのも思想の一つだと思ってます。道徳は儒教の教えで言わば宗教ですし、孔子という特定個人の思想にすぎません。この国は思想信条は自由ですし、宗教国家ではなく法治国家なので特定宗教の思想の押しつけはアウトです)。

私の中の正義感・規範意識は、法律をはじめとする明文化されたルールに根拠をおいて形成されています(私のただの個人的な意見の押しつけは行いません。個人的な意見と割り切っています。相手には相手の人生があるのだから相手なりの答えがあって良いと思っています。一方で、明文化されていて且つお互いコミットメントしているはずのルールを破る人へは激しく論難するくせがあります)。合わない人・合わない状況を見るとかなりイライラしたりする傾向はありますが、相手が法律・お互い了解したルールを守っている限りは大抵許すように努力しています。

他人への興味はないので社交性や協調性とは無縁です。空気は読めません、吸うものです。メンタリストではないので人の気持ちは言葉にしてくれないと基本分かりません(というか分かろうとする気もありません)。論理性・合理性・生産性・合目的性・損得勘定でものを見るタイプで、メリットがなければ何百年続いた伝統であろうが廃止してしまえばいいのにというくらいメリット・デメリットを重視します。

研究を行っていると、周りの人から「独自性・柔軟性がある」と評価されることが多いですが、それは発想技法(200種類以上知られています)や水平思考を勉強したからであって、つまり後天的な能力であって、先天的には自分は頭が固い人間だと自覚しています。狭い世界でしか生きていけないタイプの人間なのでしょう。

人に対する関心は非常に薄く、その人の人生はその人が決めれば良いと思っていますので、他人の思想信条には(私と利害が衝突したり、ルールハックしない限りは)口出しはしません。なので自己防衛のため相手を論破しようとすることはありますが、基本的に議論好きではありません。一人でじっと考えるのが好きです。一生一人で過ごしたいです笑。友達いりません。騒音雑踏が苦手で満員電車は地獄です。山手線にはよほどのことがない限り乗りません。耳から入る情報を処理する能力はおそらく人よりも劣っていて、多くの人と雑談をしたりするのは苦手で下手です(頭がシャットダウンします)。一対一の会話ならぎりぎりできます。一方的に喋り続けるのは得意で大好きです。

 

②私の回顧録

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<幼少時代(〜3歳まで)>

当時のエピソードの詳細は、当たり前ですが、ほとんど憶えていないので一部は周りから聞いた内容になります。文字数が多くなってしまうのでかいつまんで記述します。

私は比較的裕福な家庭に生まれました。逆子で、生まれる直前はかなり危険な状態にありました。母は医者から「最悪の事態も覚悟してください」といわれたほどだったようです。幸いにも、母子ともに健康で私は無事に生まれ、すくすく育っていきました。

私はかなり愛されて育てられたそうです。父は勤めていましたが土日になると必ず遊んでくれましたし、家族一緒に車で遠くへ遊びに連れて行ってくれました。また母はその頃は専業主婦で、よく本を読み聞かせてくれました。また平日は一緒に街に出かけたり、遊園地に連れて行ってくれたり、とても可愛がられて育ったのを憶えています。今当時のことを思い出しながら書いてますが、心がほっこりしてきます。

このころの私はとても好奇心旺盛で、よく動く子だったそうで、ケガの絶えない子でした。また記憶力が非常によく、世界中の車の写真と名前を一度見て聞いただけで覚えたそうです(映像記憶能力というのでしょうか?残念なことにこの能力は小学校低学年になるころにはなくなってしまいました)。対人的性格としては非常に人見知りが激しく、泣き虫で、これに関しては今でもそうですが知らない人と接するのは当時から苦手だったようです。

幼稚園に入るまではほとんど友達はおらず、もっぱら父母と祖父母という家族の仲だけで元気良くすくすく育ちました。

 

<幼少時代(4〜6歳まで)>

幼稚園に入園しました。当時としてはとても広く、立派な幼稚園でした。3階建ての建物が4つほどあり、遊具が置いてある広場やスイミングスクール、図画工作用の棟、運動場2カ所、畑などがありました。私の小学校は700人くらいいたそうですが、それよりやや規模の小さい程度で、遊び回るには広すぎるほどの幼稚園でした。今でも鮮明に憶えています。

私はとにかくやんちゃで、わがままで、何の理由も前触れもなく他のお友達のほっぺを片っ端からツンツンしてまわったり、中庭に生えているバナナを勝手にとって食べたりなどはしゃぎ回っていました。とにかく落ち着きのない子で、みんなで席について先生の話を聞く場面でも前後左右の子にちょっかいをだしたりしてよく叱られる子でした。また幼稚園の入り口に大きなオウムがいるのですが、帰り間際に毎回檻の隙間から手を入れては噛まれ大泣きしたりもしました。このようにやんちゃで活発な一方、とても泣き虫で、粘土細工が上手くいかなかったり、転けたり、チューリップを枯らしてしまったり、お母さんのお迎えがちょっとでも遅くなったりするとすぐに泣き出してしまう子でもありました。あとかなりの正直ものなのか傲岸不遜なのかは分かりませんが、誰々ちゃんは大好き、誰々ちゃんは嫌い、とかはっきり言ってしまう子でした。

まとめると幼少期の私は、活発・わがまま・落ち着きがなくじっとしてるのが苦手な子でした。

 

<小学校時代>

簡単に言うと集団のリーダーでした。

常に二十人を超える友達がおり、今日は何をして遊ぶかは私が一方的に命じていました。逆らう子はいなかったです。私は自己中心的でわがままな性格で、決めたことを曲げない性格でしたが、幸いにも周りの友達はそんな私を受け入れてくれ、楽しく過ごしました。そんなわがままな一方で、身体に障害を抱えた子や知的障害を持つクラスメートに対しても、私は積極的に自分のグループや遊びに誘っていました。遠足の時の遊び時間や昼ご飯のときに孤立している子がいれば、私は自分のグループに必ず誘いました。学級委員をやっていたのも原因なのでしょう、「私が声をかけなきゃ!」「放ってはおけない!」と思いました。普段はあまり他人に興味を示さないのですが、義務があるなら全力で果たします。

学級委員や応援団、生徒会(美化委員?園芸委員だったかな?)なども何度か行いました。とにかく何でも挑戦してみる子でした。夏休みの自由研究は2年連続で市から表彰され、博物館みたいなところに飾られました。水泳では市の大会への出場権をいただけるほど上達しました(ただ好きでやっているだけで、人と競うことにはあまり興味はなかったので出場は辞退しました)。

一方で、この衝動的に「なんでも挑戦してみる」性格は色々危険を招きました。学校に行く途中、近道をしたくて川を飛び越えてみたり(もし落ちたら5mは落下していたでしょう。実際落下して身動きとれなくなって近所の知らないおじさんに助けてもらったことがあります。知らないおじさん、あのときはありがとう)、急な坂道を自転車で猛スピードなのにブレーキもかけずハンドルに手もかけないで駆け下り、バランスを崩して、ちょうど交差点のど真ん中で宙に放り出されるように飛んでいったり(車が来ていたら死んでました笑)、走り回って車にひかれそうになったことは幾度となくあり、山登りで蛇を見つけてはぶんぶん振り回したり...。通知表には「落ち着きがない」と何度書かれたことか笑。

とにかく私の人生の中でもっともキラキラ輝いていて、何をやっても楽しく、新しく、素晴らしいワクワクとドキドキの毎日でした。

 

<中学時代>

「天然ちゃん」「変わってる」が私の代名詞でした。

中一時代はなぜそう言われるのかが分からなかったのですが、しばらく時が経って、なんとなく周りとは違うのかな?と意識し始めました。

学校・塾の成績は抜群に良かったです。たまたま芸術の授業で適当に作った絵画とエッチング(金属の板に傷をつけるような形で絵を描いていきます。版画みたいなもの)の作品は賞をとり、美術館に飾られました。それを聞いた時は嬉しかったのですが、なんとなく興味がなくて見に行くことはありませんでした。

このころ、なんとなく自分は「勉強は抜群に出来るけど頭は良くない子」なんだろうなとどこかで思っていました。理由は当時は分からなかったのですが、今思えば対人面で色々と問題を抱えていたせいだと思います。コミュニケーションがあまりにも下手なので自分は頭が悪いのでは?という感じです。

友達は一人もいませんでした(ストーカーは約2名ほどいましたが難なく撃退しましたので省略します笑)。人に興味が持てなくなりました。別にクラスの子と仲が悪いわけではないのですが、周りに関心が持てず、かといって打ち込めるほどやりたいことがあるわけでもないという感じで、いつも頭がもやもやしたような感覚でした。代わりに読書にのめり込むようになりました。昼休みも、たまにクラスの子と遊ぶことはありましたが、ほとんどの時間を図書室で過ごしました。引きこもった形の読書に傾倒する習慣は、もともとの「変わった子」という性格の偏りにさらに拍車をかけたと思います。

この時代に、後の私に影響を与えた人がいました。その人は塾の講師で、抜群に教え方、トークへの引き込み方、そして何より自信を持って話をすることが上手かったのです。カッコいいな、と思いました。私は人の特徴をコピーするのがとても上手い方です。これは何故だか分かりませんが、ちょうど人への興味を失い友達がいらなくなったころと、このコピーする能力(?)が発動した時期は重なっています。私はさっそくその塾の講師の先生の特徴を必死でコピーしました。そのおかげで、いままでまったく人に関心を持たなかった私が、ちょっとした面白い話を周りの子にしたり、勉強をクラスの子に分かりやすく教えられるようになり、その結果周りから頼られるようになりました。「変わった子」「変な子」が「ユニークな子」「面白い子」に変身しました。人への興味は相変わらずなく、私はただ手に入れた他人の特徴をおもちゃにして楽しんでいただけなのですが、私の対人環境は激変しました。クラス内にも友達ができ、クラス外にも(私はその人のことは知らないけど)相手は私のことを知っているみたいな状況にまでなりました。異性と初めて真剣にお付き合いしたのもこの頃です(高1のときに自然消滅しましたけどね、はははは笑)。そんなこんなで中三から中学卒業くらいまでは普通の子と同じように楽しく過ごしました

高校入試も偏差値は70程度はあったので、そこそこの高校には入学できました(ちなみに第一志望の高校はずっとA判定だったのに落ちちゃいました笑。でもあまり高校にはこだわっていなかったので気にもしませんでしたが)。

 

<高校時代>

相変わらず人には興味がないので友達いない青春時代を過ごしていました。孤立していたといってもいいでしょう

実は高校一年の頃、同じ中学校出身の子が自殺をしてしまうという事件が起こりました。その子の友達は泣きじゃくって、私に「xxちゃんが自殺したんだって...」と言ってきました。私は全く何も感じませんでした。ただ「ああ...そう...」とだけ答えました。今思えば寒気がするほど冷たい人間だなとは思いますが、当時は言葉は悪いですが「ただの出来事」としか感じられませんでした。他人への興味がない、持てないのです。そんなふうに、私は対人面でも、そして恐らく精神面でもなんらかの問題を抱えていることには薄々気付いていましたし、その結果孤独になったのでしょうが、その孤独を苦痛に感じたことは一度もなく、ただひたすら黙々とスキマ時間に読書をして楽しんでいました。本屋や図書館に行くのが楽しくてしょうがなかったです。本当に孤独が大好きな人でした。

学校の勉強についていくことは全く苦にならず、そのまま成績最上位の特別クラスに入れました。

読書でハマっていた分野は多岐にわたりますが、特に推理小説武経七書です。推理小説はかならず分かるまで推理しましたし、武経七書は本がバラバラになるまで読みました。この読書を通じて、自分なりの考え方、アイディアの出し方、発想法をノートにまとめる作業をはじめました。この習慣は今でも続いています。自分独自に作ったアイディア発想法や問題解決法・仮説設定法・思考実験などは今現在300を超えています。この習慣こそが今の私の研究者としての独自性の核になっていると思います。思考することの楽しさ、多数の論理を組み合わせただけで思いもよらない結果や予測が出来ることの感動、思考実験を行うことでもたらされる想像力のすばらしさを学びました。

だんだん私の興味は思索すること自体に傾いていき、学校の勉強はそっちのけになっていきました。日に1時間勉強することなんて滅多になくなりました、というか嫌いなこと、興味がないことは全く出来ない子なのです。研究者になることを目標にしたのはこのころでしょうか?遺伝学や分子生物学などのバイオ系の本(といっても文庫本程度の簡単な本)も読むようになりました。ああ、やっぱり進むべきはこの道だなと確信を強めました。とは言っても世界最高峰の舞台で研究をやりたいとかは思ってなかったので(野心とは無縁の性格です)、東大に行くのは考えてなかったです。そもそも東大に受かるかどうかは五分五分の成績でしたし、東大入れるような天才たちと大学入学後も競い合うなんて大変ですし、国立落ちて浪人するつもりはないし、どこかの旧帝大でも入れればいいやくらいの考えでした(あとから思ったのは、もうちょっと大学ごとにどんな研究をやっているかを調べてから選んでも良かったかなとは思いましたが)。というわけで、当時の成績でほぼ100%受かる、とある旧帝大の薬学部に入学しました。

 

<大学時代>

いままでの根暗でコミュ障の私とは打って変わり、いったい何を思ったのか、「キャンパスライフを満喫しなければ!」という柄にもないことを思い立ち、入学初日に私の得意のプレゼン能力(会話のキャッチボールは苦手ですが、一方的に相手に話しかける能力は高いです笑)を発動させ、一日にして友達を7人作りました。この時、たぶん久しぶりに「人と会話がまあまあ成立するな」と思いました。まあ似たような成績で同じ大学に入ったんだから、考え方も似ていたのでしょう。私は相変わらずのコミュ障で自己中心的でワガママ人間でしたが、親切な友達が色々と世話をしてくれ、徹夜でボーリングにカラオケにショッピングに食べ歩きに遊びほうける一般的な大学生活(?)を満喫していました。楽しかったですね、キャンパスライフ。バイトは塾講師をし、がんばる子供達を熱心に教えました(同年代の人のことは私にとってどうでもいいですが、なぜか若い人たちは必死に応援したくなる性格なんです)。

4年生になり、希望していた研究室に配属され、研究をはじめました。研究は面白いですね。あとあまり人と関わらず一人で出来る点も孤独が大好きな私には合っていると思いました。徹夜で夢中で実験することも多々ありました。レベルの高い研究に関する議論は面白く、私も初心者ながらも果敢に挑戦し、楽しみました。

 

...とここであることに気がつきました。というより、たぶん私みたいなコミュ障が急に会話しだしたものだから、今になってようやく気付いた(というか体感した)のです。いわゆる空気が読めないのです。

実際の話をしましょう。ある日の出来事です。

研究報告のプレゼンを先輩(博士課程の人)がやられていて、それに対して教授がかなりの剣幕で噛み付いたのです。その教授はこう言いました。

「そんなことはサルでも出来る!」

アメリカでは博士は飛ばせるぞ!(要するにほかの大学に移ってもらうこと)」

それに対して私は横からこう言いました。

「サルがこんな研究できるならサルの研究をしましょうよ。サルにこんなにも高い知能をもつことが証明できれば素晴らしい発見になると思います。」

「そんなに博士をえり好みして研究したいなら日本じゃなくアメリカに移ればいいんじゃないですか?なんで日本で教授してるんですか?」

言った本人(私)にはまったく悪気はありません。真っ正直にそう思っての発言でした。いや、だって教授の話を要約すると「教授はサルでも博士レベルの研究が出来ると言っている」「教授は博士をえり好みしたいと思っている。それは日本では不可能であるが、アメリカでは可能である」と言っているわけです。よって「教授はサルの研究をアメリカですれば、いまより幸せに研究できる」だろうなと思って、親切心といってもいいくらいの感じで言いました。反抗する気も挑戦する気もケンカを売るつもりもなくそう言いました。

しかし、その場は凍り付きました。幸いにも私の発言に関してはあやふやな感じでおさまり(たぶんまだ大学4年生ということで大目に見てもらえたのでしょう)、先輩の発表は無事(?)終わりました。発表会のあとは研究室をみんなで掃除して、だいたいどこかに遊びにいくのですが、口々に「あれヤバくね?」「え、大丈夫?そういうタイプの人なの?」と言われました。そのときはよく分かりませんでしたが、言ってはいけないかもしれないことを言ったということを学びました笑。

もともと空気読めない気質はあったのでしょうが、中学高校時代と長きにわたってあまり人とコミュニケーションをとらなかったため、空気読めない気質は表面化しなくて本人すら気付かないでいたのでしょうね。空気を読むっていまだに難しいです。異性とお付き合いしても数ヶ月で捨てられることが何度も続きましたが、これは他人への興味のなさとコミュニケーション形態が奇異であることが原因でしょう。私はあまりくよくよ悩んだり後悔したりしない性格なんですが、さすがに当時は悩んだのを憶えています。

研究は順調に進み、機能未知タンパク質とその新規遺伝子の発見、およびその遺伝子・タンパク質の機能解析を遺伝学・生化学・細胞生物学的手法で進め、無事に博士号を取得することが出来ました。

 

<社会人時代>

無事、希望していた製薬系研究職につき、研究を行っています。相変わらず友達はいませんが。ふとこの頃気付いたのですが、私は昔の知り合いや後輩とは縁を切る癖があります(電話がかかってきても出ないし、メールは無視するし、LINE登録は拒否します。何度も言いますが悪気があるわけではなく、あまり他人に興味が持てないのです)。高校時代は友達は本当にいなかったのですが、中学や大学では少数ではありましたがいたのです。でもなぜかあまり過去の交友関係を引きずりたくないという思いがあります。一人が本当に好きな人なんでしょうね。

大学時代は一日の時間が不規則で、昼頃大学に行って夜遅くまで研究するというスタイルでしたが、社会人になると当然そうはいきません。早寝早起きの習慣を身につけました。

東京の朝のラッシュ時はかなりキツいですね!私はパーソナルスペースを広くとるタイプで、スキンシップもだめで、人ごみの喧噪・音などに対してとても苦手意識が強いです。乗り物酔いしやすく、光の明滅に過敏な体質なのです。東京の朝は私にとってはなかなか厳しい環境ではありますが、こればっかりは我慢しなければ仕方がありません。

大学の研究に比べて、企業での研究はイージーでした。そのおかげで時間的余裕もあり、研究に関する思索に充てる時間は増え有意義な生活を送っています。コミュニケーション能力に関しては相変わらず偏り・操作的な部分はありますし、閉鎖的な性格ではありますが、研究や科学に関する話は好きなのでディスカッションしていて困ることは少なかったです。前述のとおり私は狭い世界でしか生きられない人なのは変わりませんが、研究という世界は、そんな私の性格的にも能力的にも合う職業のようでした。

私は生まれつき胃腸が弱く、一時期自宅で療養していましたが、現在は快方に向かい復帰することもでき、現在に至っています。

 

 

【まとめ】

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前述のとおり、私はこだわりが強く、あまり融通が効かず、他人に興味が持てず、コミュニケーション能力に偏りがあり、落ち着きのない性格です。すべての自閉症スペクトラム症・ADHDのかたがそうだとは思いませんが、似たような性格特性・行動特性で悩んでいる方もいらっしゃると思います。

私は運が良かったのでしょうね。いつの時代も私を受け入れてくれる人がいつも少数はいました。時折、リスペクトできる人にも出会えました。特にリスペクトできる人にことあるごとに出会えて、その度に少しずつその人の特徴を学習できたことが、私のような変な人が比較的平凡な生活を送れている大きな理由になっているように感じます

また研究職という、一人もしくは少数の人で行える仕事に就いているという点も、私のコミュニケーションの偏りという欠点が発動しにくい環境なのだと思います。

さらに家庭環境にも恵まれました。こんな出来損ないの私に対して常に味方であり続け、支えてくれ、最大の理解者となってくれている家族には本当に感謝しています(みんな仲良くしてくれてありがとう)

私は自閉症スペクトラム症・ADHDに関しては治療を行っていません。対処療法としては薬物療法、治療方法としてはTMS治療などがありますが、自分の性格を変えてしまうかもしれないという怖さがあるからです。

人間関係に悩む発達障害の人に個人的なアドバイスをするとしたら、「リスペクトできるメンターのような人を見つけ、その人の特徴を模倣する」という点につきます。あなたがリスペクトしている人物は、おそらく他の人からもリスペクトされているでしょう。そのリスペクトしている人物を出来るだけ模倣することで、あなたも次第に周囲からリスペクトされる人物に近づいていけることでしょう。実際に私はこれを実践し、中学時代は人間関係が劇的に改善し、社会人時代でも大きな問題もなく過ごせています。

発達障害は個性であり、「個性と社会の摩擦が引き起こす問題」です。自分を変えるか、環境を変えるかは人それぞれやり方があって良いと思います。私の場合は、「できるところから少しずつ自分を変えていく」ということを行いました。いきなり変わるのは無理です。それに好きでもない自分になろうとする努力は続きません。変わるためには自分のペースで無理のない範囲で「少しずつ」変わること、好きになれる「メンター」を見つけそれを目指して変わっていくことです。

 

長い文章になってしまい恐縮ではありますが、自閉症スペクトラムADHDの方々の参考になれれば幸いです。

乱文ご容赦願います。

 

最後に、私のようなどうしようもない出来損ないを受け入れてくださった全ての人に感謝いたします。

そして、こんな頑固で偏屈な私を他の誰よりも受け入れ、理解し、育て、いたわり続けてくれる家族・親戚には本当に感謝の言葉しかありません。

ほんとうにありがとう!!!

 

 

ちなみにこの記事でちょうど100記事目になります!

これからも皆様、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

<過去記事>

 

yuukoki.hatenablog.com

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【ダイエット】医学的根拠のあるダイエット法とは?

【概要】

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今回は「ダイエット」に関する記事です。

ダイエット法には色々な方法があるようですね。

炭水化物を抜く方法つまり糖質制限を行う方法、運動やヨガ、レコーディングダイエットなどなど...。

これらは科学的に根拠はあるのか、無理なく続けられるダイエット法とは何かについて考察していきたいともいます。

(病的に太っている人、糖尿病や脂質異常症の人、薬の副作用などで太ってしまった人などはまず通院するか、主治医に相談しましょう)

 

 

【ダイエット法の効果は、実はどれも効果は同じ】

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まず医学的根拠のあるダイエット法は、「痩せるためには、摂取カロリーを消費カロリーが上回ることが唯一の方法」の一択です。ここを押さえないでどんなダイエット法を試しても痩せることは決してありません。

 

海外の研究では、糖質制限などをはじめとした8種類ほどのダイエット法の効果を比較する研究が行われています。被験者にそれぞれのダイエット法を一定期間試してもらった結果、たしかにどのダイエット法でもダイエット効果は認められたものの、ある特定のダイエット方法が優れているということはなく、どれも同程度のダイエット効果しかなかったという報告があります。

ダイエット方法はさまざまありますが、対して効果の違いはないということですね。

 

ダイエットは続けることが重要です。途中で止めれば太るからです。よってあまりにも身体的にも精神的にもキツい方法はおすすめしません。続きませんからね。断言しますが、ツラい努力はよほどの精神力を持っていない限り途中で続かなくなります。ツラい努力は続かないことをまず受け入れましょう。逆に言えば、あなたにとってもっともツラくない、継続できるダイエット方法であればなんでも良いということになります。

 

 

【無理なく痩せるには?】

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前述の通り、痩せるためには以下の2点だけ押さえておけば良いのです。

 

①痩せるためには、摂取カロリーを消費カロリーが上回ることが唯一の方法である。

②どのダイエット法も効果はあるが、特定の方法が優れているというわけではない。ダイエットは継続することが重要なので、自分が無理なく続けられる方法を採用すれば良い。

 

これで確実に痩せられます。

 

 

ただし、健康的に痩せたいのであれば下手に食事制限などを行わないほうがいいでしょう(病的に太っている人は別ですが)。食べることは大半の人にとっては楽しいことです。この食べるという行為を制限するタイプのダイエットは長続きしません。二度目ですが、キツい努力は続かないことを受け入れましょう。楽な努力であれば継続できるはずです。では楽な努力で継続できて結果も出る方法とは何でしょうか?

ヒントは、上述の「消費カロリーを増やす」工夫を行うことです。

それでは消費カロリーを増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

 

 

【消費カロリーを増やす簡単な方法】

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①心理学的に根拠のある「マインドセット」を利用する。

アメリカで行われた研究です。

ホテルの客室係を対象にした実験で、客室係を下記の二つのグループに分けました。

片方のグループは「ベッドメイキングや部屋の掃除、荷物カートを運ぶなどの行動は、激しい運動と同程度の消費カロリーである」という説明を受けました。もう片方のグループにはそのような説明は行いませんでした。

4週間後、彼らの身体の状態をチェックしたところ、「客室係の仕事は激しい運動に匹敵する」と説明を受けたグループにのみ、体重の減少・体脂肪率の低下・血圧低下などが見られたのです。

このように、ある特定の思い込みが身体に影響を与える効果をマインドセットと言います。

みなさんも日頃の家事や通勤、仕事などを「良い運動になる」と自分に言い聞かせて取り組むだけでダイエット効果が期待できるかもしれませんね。

 

②カフェインを摂る

カフェインには脂肪燃焼効果があるのは、みなさんもご存知かもしれません。

カフェインによる脂肪燃焼効果は、肥満の人で10%、痩せている人で29%高まることが分かっています。

また、痩せる目的が糖尿病予防の人もいるかと思いますが、カフェインを飲むと糖尿病をはじめとした生活習慣病の発症リスクを低減させることが分かっています。

カフェインを摂るときはブラックコーヒーがおすすめです。ミルクを入れると、乳脂肪分のせいでカフェインの吸収が妨げられることが分かっているからです。

カフェインは体質によっては、吐き気を感じたりしてしまいますので、体質・体調に合わせて摂ってくださいね。飲み過ぎにはくれぐれも注意してください。

 

③良質な睡眠

十分な睡眠を摂らない場合、食欲を増進させるグレリンというホルモンが増えてしまいます。また不眠により成長ホルモンの分泌量が減ることで基礎代謝が落ち、消費カロリーが減ってしまいます。良質な睡眠を心がけてください。

 

④運動

基本中の基本ですが、運動は大事です。筋肉の量を増やすことは基礎代謝を上げ、太りにくい身体になります。また、姿勢を正すように習慣づけるだけでも基礎代謝が上がり、消費カロリーが増えることが分かっています。運動の効果はメンタルにも脳にも良いことが実証されています(過去記事参照)。無理のない、楽しめる範囲で取り入れていきましょう。

特に健康面を重視してダイエットを考えている人は、ぜひ身体に負担のかからない範囲で運動を取り入れましょう。痩せている人で運動をしない人より、太っていても運動をしている人の方が長生きするという研究報告もあります。いきなり激しい運動はする必要はありません。軽い朝のウォーキングくらいから始めていきましょう。

 

 

【まとめ】

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①医学的根拠のある痩せる方法は「消費カロリーが摂取カロリーを上回るように工夫する」の一択である。

 

②いろいろなダイエット法が知られているが、どのダイエット法を試しても効果に大きな差はない。自分のライフスタイルにあった無理なく続けられるものを行えば良い。

 

③消費カロリーを増やすには、マインドセット、カフェインの摂取、良質な睡眠、適度な運動が重要である。

 

 

 

以上いかがだったでしょうか?

痩せる目的は人それぞれ違うと思います。

健康になりたい人、太っていて成人病が怖い人、きれいなボディラインを維持したい人などさまざまです。

病的に太っている人、すでに食べ過ぎている人は食事制限が必要ではあると思いますが、そうでない限り無理な食事制限は必要ありません。

今回の記事のポイントを押さえて無理なくダイエットをしていってくださいね!

 

(追記)

ちなみに部分痩せは医学的には否定されています。

どこが太りやすいかは、生まれながらにして決まっているのです。

これは脂肪のもととなる細胞の分布が生まれながらに決まっていることに起因します。

 

 

 

<過去記事>

 

yuukoki.hatenablog.com

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【心理学】頑固な人を説得するには?

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【概要】

今回は「頑固な人を説得するには?」についての記事です。

頑固な人の心理にもさまざまあって、今回の方法が全ての頑固な人に通用するかどうかはわかりませんが、ある特定の頑固な人にはある思考のくせがあります

それを上手にときほぐしながら説得すると相手も同意してくれる可能性が高くなります。

 

 

【頑固な人への対処法】

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①前例が大好きな保守的タイプを説得するには、あなたの提案と相手の前例がリンクする形で話をしよう!

前例主義の保守的なタイプの人は、過去に実績があるか・前例があるかに非常にこだわります。

なぜでしょうか?

実は彼らは前例のないこと、すなわち未知の提案に対して想像力を巡らせるのが苦手な人たちだからです

だからあなたがある提案をしても、彼らはその提案に対するかっちりしたイメージが想像できず不安になり、その結果あなたの提案を採用することに対して二の足を踏んでしまうのです。

 

前例主義者の人を説得するには、相手の過去の体験や前例に寄り添うことが大切です。

つまり「相手の過去の体験や前例に近いたとえ話とあなたの提案を関連させながら説明する」ことを行えば、相手もあなたの提案を「自分の過去の体験や前例を通して理解できる」ため、不安がなくなり、説得できる確率が上がります

つまり相手の過去の体験と類似したたとえ話を用いることで、相手の想像力の欠如を補ってあげるわけですね。

 

②あらかじめイメージさせておく!

イメージトレーニングという言葉がありますよね。

試験やスポーツ競技の際、あらかじめイメージをすることで本番に対して自分を慣れさせ、いつも通りの実力を発揮できるようにする方法です。

このイメージトレーニングを相手にさせることで説得確率が上昇します。

 

社会科学者のペティア・ペトローヴァの研究によると、顧客に対して「そのレストランやホテルに行ってくつろいでいたり楽しんでいる姿を想像させる」だけで、顧客が行動を起こす確率が上がったといいます。

あなたもある人に何かを提案したいとき、あらかじめ相手にイメージさせておけば、あなたの提案は相手にとって未知のことではなくなり、相手が行動を起こす確率は上がるのです。

 

③自分の主義主張にこだわる人たちは「追加法」で説得しよう!

頑固な人たちのもう一つのタイプとして「自分の主義主張にこだわる」という傾向が見られる場合があります。

彼らはなかなか反対意見や自分の主張と関係のないオプションを無視しがちです。

彼らを説得するにはどうすれば良いのでしょうか?

それは彼らの主張を真っ向から否定しないで、彼らの主張にあなたの提案を「追加」する形で提案するのです。

彼らの主張の利点も認めつつ、「さらにこういう方策も追加すれば、あなたの主張はさらに良くなる」という風に説得するのです。

この方法を使えば彼らの意見は尊重しているため、必要以上の彼らの抵抗や彼らのプライドを傷付けずに提案が行えます。

 

④相手に「良い人の仮面」を付けて操る!

心理学の世界で「ゲインロス効果」というものがあります。

これは「初めから持っていないことよりも、一度手に入れたものを失うことに対して、より強い抵抗を示す」という心理作用のことです。

このゲインロス効果を利用します。

まず相手をできるだけ褒めます。「xxさんってみんなの意見を公平に聞いてくださる方ですよね」「xxさんってみんなの意見を聞いて、悪い点ばかり叩かず良い点に注目してくださる方ですよね」ということを言って相手を褒めます。

こうやって褒められると、褒められた側は「みんなの意見を公平に聞く」「良い点に着目して伸ばす」という良い自己イメージが確立されます。そして、そういう良い自己像を失いたくないという心理作用(ゲインロス効果)が働くため、「みんなの意見を公平に聞く」「みんなの意見の良い点に着目する」という行動をとりがちになります(誰でも褒められた自分の特性を裏切る行為はしたくないものですからね。このように相手に「仮面」を付けて相手の行動を操作する心理学的手法をラベリングといいます)。

その結果、相手はあなたの提案や話を聞く確立はあがるでしょう。

 

⑤希少性の原理を利用して相手にとって「特別な人」になる!

心理学の概念に「希少性の原理」というものがあります。

希少なものに人は価値を見いだす、という心理作用です。この希少性の原理を利用した説得法を用いましょう。

誰でも「あの人には逆らえない」という人がいるはずです。仲の良い親友・恋人、お世話になった人、人品に優れた人などなど。そういう存在になってしまえば、相手はあなたの提案を無視することはしづらくなるでしょう。

どうやればいいのでしょうか?方法は簡単です。お世辞と自己開示です。

頑固な人の周りにはたいていは親しい友人は少ないものです(これは頑固な人は何でも否定しがちで、その結果怖がられたり疎んじられたりするからです)。よって彼らにとって心を開ける相手は貴重なのです。

彼らに適度なお世辞を言い、適度な自己開示を行うことで、彼らもあなたへの親近感を憶えるようになります。彼らにとって特別な人になることができれば、あなたの提案を無下に扱うことは出来なくなるでしょう。

 

 

 

以上です。

頑固な人の頑固さの理由はさまざまです。上記だけでは対応できない場合もあるかもしれませんが、比較的効果的なものを今回は取り上げてみました。

もしよければ参考にしていただければ幸いです!

それではまた次の記事で!

 

 

<過去記事>

 

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【ツラい】その頭痛、身近な「あれ」が原因かも?

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【概要】

今回は頭痛の原因についてです。

頭痛にはさまざまな原因があります。

よく低気圧が近づくと頭痛になるなんて話も聞きますよね。私もその一人です。

今回は、実は身近な「あれ」が体質によっては頭痛の原因になるという内容をご紹介します。

身近な「あれ」とは食事です。

 

 

【危険な頭痛】

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頭痛は危険な病気の兆候でもある可能性があります。いつもと違った頭痛、吐き気やめまい・目の痛みなどを伴う頭痛、慢性的な頭痛などが起こった場合は、神経内科や頭痛外来、眼科、耳鼻科に行くことをおすすめいたします。一度、脳のMRIやCTを撮影するなどの精密検査を行い、重大な疾患である可能性を除外しましょう。

頭痛外来に行けば、頭痛に関して詳細な指導・診断を受けることができます。偏頭痛や群発性頭痛には、それに合った治療薬・治療法があります。

また、重大な疾患とは、脳梗塞脳出血、脳腫瘍、けいれん、脳挫傷などの脳の病気・ケガや、緑内障などの目の病気が該当します。

 

 

【食事が頭痛の原因になる?】

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前述したように、色々な脳・目・耳の検査を行ったにも関わらず、頭痛の原因が特定できないということはよくあります。

頭痛はストレスや肩こり、寝具が合わない、寝不足などが原因で起こる場合もありますので、過去記事を参照にしてストレスを軽減してくださいね。

また血圧が下がると頭痛が誘発されることも分かっています。血圧を下げる薬を使っている方などで、あまりにも頭痛がツラい方は主治医と相談の上、お薬を変えてもらうなどを検討しましょう。

 

今日は身近な食事に含まれる頭痛誘発物質をご紹介します。

 

亜硝酸

酸化防止剤としてさまざまな食品に含まれています。よく安いワインを飲むと頭が痛くなるという人がいますが、その要因の一つに、ワインに含まれる亜硝酸塩が考えられます。加工食品などにも高い確率で含まれていますので、成分表に注意しましょう。

 

グルタミン酸

うまみ成分として知られ、さまざまな食品・調味料に含まれます。醤油などにも含まれますので、味の濃い食事が好きな人は注意してください。

 

有機溶剤

接着剤、インク、殺虫剤、ペンキ、マニキュアなどに含まれます。屋内で暴露されることも多いです。油絵を書くのが趣味の方、工場などにお勤めの方は特に有機溶媒に晒されることが多いのでご注意ください。

 

 

以上いかがだったでしょうか?

私も頭痛持ちですが、私の場合は酸化防止剤が結構原因だったりします。ハムなどをたくさん食べるとすぐに頭痛がします。

頭痛持ちの方はまず精密検査を受け、重大な疾患でないことを確認したあと、環境(食事、屋内の環境、職場の環境など)をチェックしてみてください。意外と頭痛の原因になる化学物質に晒されている可能性があります。

また、頭痛持ちの方は鎮痛剤を常用されている方も多いでしょう。鎮痛剤には胃腸を荒らすものが多いので、食後に服用しましょう。特にロキソニンなどはとても良く効く鎮痛剤ですが、胃炎や十二指腸潰瘍を誘発する可能性の高いお薬です。

慢性化する頭痛はぜひ一度病院に行くことをお勧めいたします。

それではまた次の記事で!

 

 

<過去記事>

 

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【健康】身近な「あれ」で糖尿病・認知症・ガン・うつ病...などを予防できる!

【概要】

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今回は身近な「あれ」のメリットとデメリットです。

身近な「あれ」と上手に付き合うことで、糖尿病・認知症・ガン・うつ病の発病や自殺の確率を軽減することができます。

さらに身近な「あれ」はダイエット効果や記憶・計算能力を亢進させることができます。

勘のいい人はもうお分かりかもしれませんね。

そう、身近な「あれ」とはコーヒーのことです。

 

 

【コーヒーのメリット】

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①死亡率を下げる。

有名な医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に掲載された、アメリ国立衛生研究所(NIH)による研究です。

14年間かけて、計40万人を調査した大規模な研究では、コーヒーを飲んでいた人たちは、飲んでない人に比べて、死亡率が16%ほど低かったそうです。

②肝細胞ガンのリスクを低減する。

2007年8月に、アメリカ肝臓病学会誌「ヘパトロジー」に、ヨーロッパ・アジア10件の研究結果が掲載されました。

その結果の概略ですが、一日にコーヒーを1杯飲むと、肝臓がんのリスクが23%低下したそうです。さらに2013年にも、アメリカ消化器病学会誌「クリニカル・ガストロエンテロロジー・アンド・ヘパトロジー」に掲載されたメタアナリシスの結果、コーヒーの摂取により肝細胞がんのリスクが約40%低下したそうです。

③糖尿病のリスクを軽減させる。

アメリカ内科学会誌「アナルズ・オブ・インターナル・メディスン」によると、コーヒーを摂取する人は、男性で54%、女性で30%ほど2型糖尿病の発症リスクが低かったという結果でした。

アルツハイマー病の発症リスクを下げる。

2009年の北欧の研究結果になりますが、約1400人を20年にわたり調査した結果、コーヒーを日常的に飲む人のアルツハイマー病の発症率は、飲まない人に比べて65%も低かったという結果であったことが報告されています。

 

このほかにも、コーヒーを日常的に飲む人は、自殺率が低く、記憶力も高く、うつ病になるリスクも低かったことが報告されています。またコーヒー中に含まれるカフェインの作用による脂肪燃焼作用も確認されており、肥満の人で10%、痩せている人で23%ほど脂肪燃焼効率が上昇することも確認されています。

 

コーヒーは、私たちが日常的に触れることの多い嗜好品の一つです。実は上記のように色々な恩恵があるのですね。

ちなみに、上記効果のいくつかの作用はカフェインレスコーヒーでも効果があったり、紅茶や緑茶では効果が見られなかったりするケースがあることが分かっていますので、単にカフェインの効果ではなく、コーヒー由来のなんらかの薬用成分が重要であることが推測されています。

 

 

【コーヒーのデメリット】

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上記のようにさまざまな恩恵があるコーヒーですが、デメリットもあります。

それはカフェインによって睡眠障害が誘発される点です。

私たちは朝起きて日中活動をしていますが、起床時から時間が経つごとにアデノシンと呼ばれる物質が脳内に蓄積していきます。このアデノシンは眠気を誘発します。起床時からだいぶ時間が経った時、すなわち夜になると、私たちの脳内はアデノシンで溢れています。だから私たちは夜になると眠くなるのです。

ところが、カフェインはこのアデノシンの作用を妨害します。だからカフェインを飲むと眠気がなくなり頭が冴えるのです。

ところがこのカフェインの体内半減期(身体の中からカフェインが半分量除去されるまでにかかる時間)はだいたい6〜8時間と言われています。よって夕方6時に飲んだカフェインは、夜12時になってもまだ半分は身体に残っていて、入眠を妨害したり、睡眠の質を下げたりしてしまう恐れがあるのです。以前ご紹介したとおり、不眠になるとうつ病の発症リスクは40倍になるという研究報告もあります。コーヒーを飲む時間は、みなさんの寝る時間に合わせて調整しましょう。午後2時以降は飲まない方がいいかもしれませんね。

 

 

以上です。

コーヒーは身体に良いのですが、あまり飲み過ぎると吐き気などを誘発する場合があります。カフェインに対する感受性は体質によります。みなさんご自身の体質にあった摂取の仕方を心がけてくださいね!

 

 

<参考文献>

*1:サンジブ・チョプラ、デビッド・フィッシャー著、『ハーバード医学教授が教える 健康の正解』、ダイヤモンド社

*2:ショーン・スティーブンソン著、『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』、ダイヤモンド社

 

 

<過去記事>

 

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【誰でも天才になれる...かも!】過去の偉人に学ぶ天才の要素とは?

【概要】

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今日は「天才」についてです。

かなり漠然とした内容ですね笑。天才の定義にもいろいろあると思います。

IQが高い人、知識量が莫大な人、頭の回転が速い人、世の中での立ち回りの上手い人、運が良いorつかむのが上手い人、クリエイティビティのある人、ギフテッド(特定分野において生まれながらに才能を持つ人)...

もちろん過去の偉人達は、能力が高く、その道の知識・経験も豊富だったでしょう。しかし本当にそれだけで天才になれるのでしょうか?

今回の記事では過去の偉人に学ぶ形で「天才とは何か?」をまとめました。

 

 

【天才は行動力・発信力・アウトプット能力が異常に高い】

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過去の偉人たちを調べてみました。

 

まず作曲家だとベートーベン、シューベルト、バッハなどは小学校の音楽でも習うほどの歴史に名を残す天才ですよね。

しかし意外と知られていないのは、彼らの作曲数です。

実はベートーベンは650曲、シューベルトは600曲、バッハに至っては1000曲も作曲しているのです。

でも実際に世界中の人たちに知られている曲はごくわずかですよね。

事実、彼らが膨大な作曲を行ったにも関わらず、ロンドンフィルハーモニーが選んだ名曲は各々5曲ほどと言われています。

 

誰もが知る天才物理学者アインシュタインはどうでしょうか?

彼は300以上の著作を発表したと言われていますが、このうち大きな評価を受けたのは「一般相対性理論」「特殊相対性理論」「光電効果」の3つくらいです。

 

これも誰もが知る天才画家ピカソはどうでしょうか?

彼も生涯1800以上の大量の絵画を描きましたが、世界中の人々が知る著作はごくわずかです(生前に評価された絵画は2作品のみでした)。

 

つまりどういうことか?

歴史に名を残す偉人・天才たちでさえ数限りない挑戦・トライアンドエラーを行い、失敗し、その結果世界に認められたのはごくわずかなのです。

天才・偉人達はアウトプット量が半端ないわけですね。

 

もちろんエジソンが「99%の努力をしても1%の閃きがなければ意味がない」と指摘しているように、能力も重要でしょう。

しかしいくら頭の中でよいアイディアがあったとしても、それを行動に移さなければ(作品を作る・アウトプットする・世に発表するなど)周りの人は認めてくれることはありません。

 

天才というと常に素晴らしいアイディア・知性を持っていて、映画やドラマで出てくる名探偵のようになんでもすぐに解決するイメージを抱きがちですが違うのです。現実世界の天才とは無数のトライアンドエラーを繰り返す行動力・発信力のある人なのです。

 

 

【天才は変人でマイノリティ?】

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みなさんは病跡学というものをご存知でしょうか?

病跡学とは、過去の天才・偉人たちはなんらかの精神疾患を患っており、そのため健常者には出来ない特殊な物の味方・考え方が出来たため、その結果として独創的な成果を発信できたのではないかという視点から、過去の天才や偉人を考えていく学問です。

 

例をあげましょう。

 

たとえば科学者の分野での天才アインシュタインアインシュタインは子供の頃、言葉を話せるようになる年齢が周りの子供に比べて遅く、また晩年は「自分の中に引きこもりたい」との発言をするなど対人コミュニケーションに問題があったことから自閉症スペクトラム症(旧アスペルガー症候群)ではないかと推察されています。同様の傾向はダーウィンでも見られるようです。他にも万有引力を発見した天才ニュートン神経梅毒であったとも言われています。

 

たとえば芸術家であればゴッホムンクゴッホが自分の耳を切り落としたエピソードはあまりにも有名ですね。彼は統合失調症てんかんであったと言われていますムンクも同様で、彼の有名な作品「叫び」統合失調症患者が感じる世界没落感覚をそのまま絵にしたような作品だという指摘もあります。

 

この他にも森鴎外うつ病であった、芥川龍之介は妄想性障害であったなど、過去の偉人が精神疾患であったのではないかと言う指摘は枚挙にいとまがありません。

 

たしかに普通のことを普通に見て普通に解釈して普通に行動してしまえばただの凡人です。一方で精神疾患にかかる人はマイノリティですが、マイノリティだからこそ普通の人とは違う見方・考え方が出来るから独創的になれるという部分はあるでしょう。

 

 

【まとめ】

①天才の条件の一つとして、行動力・アウトプット能力・発信力がきわめて高いことが挙げられる。

 

②天才たちでさえ多くの作品を発表し、そのごく一部しか世界で認められていない。ましてや凡人である私たちが何かを成し遂げようと思えば、彼らよりさらにたくさんのトライアンドエラーをすべきである。

 

③天才には何らかの精神疾患が多く散見される。そのため、健常者では出来ないような特殊な考え方ができ、それが独創的な作品・成果につながっているのかもしれない。

 

 

以上です。

過去の偉人達は目標に向かって絶えず行動し、発信し、創作活動を絶え間なく継続できる、すなわち「努力する人たち」なんですね。しかも努力するだけでなく、必ずアウトプットする人たちでもあったのです。

また、過去の偉人達は能力や努力、アウトプット能力だけでなく、「変わった人格」を持っている人が多かったようです。精神疾患発達障害はとかく差別や偏見の対象になりやすいですが、彼らは独特の世界観を持つため、健常者にはできない独特な考え方を持つことが出来るのかもしれません。それが独創的な成果に結びつくこともあるのでしょう。

みなさんもぜひどんどん行動し、自分の考えをアウトプットしましょう。過去の天才たちでさえたくさん失敗し、そのうち世に認められたものは一部なのです。失敗や批判など恐れず、ひたむきに努力し行動する、これが成功への王道なのかもしれませんね!

 

 

<過去記事>

 

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【ハロウィン】人は群れになるとなぜ非道徳的で無責任な行動をとるのか?

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【概要】

ハロウィンですね。

昨年のハロウィンも色々と騒動がありました。

また各地でおこるいじめ問題もなかなか解決せず、集団によるいじめはエスカレートしてしまい、最悪の場合、傷害・殺人事件にまで発展するケースもあります。

なぜ集団をなすと危険な行為を行うのでしょうか?

人の道徳感覚や自制心が緩んでしまう要因とは何なのでしょうか?

 

 

【人の道徳感覚が低下する要因】

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①傍観者効果

社会心理学者ビブ・ラネタとジョン・ダーリーの実験です。

一人の学生に、ニューヨークのストリートでけいれんを演じてもらい、その時の通行人の反応を調べました。

その結果、けいれんを演じた学生を助けようとした確率は、通行人が一人であったときは85%だったのに対し、通行人が5人以上いるときは30%まで低下してしまったのです。つまり人は集団になると一人一人の責任感・義務感が低下することが分かったのです。

 

同調圧力

社会心理学ソロモン・アッシュの実験です。

8名の被験者を集めます。実はこのうち7名はサクラです。

彼ら8人にさまざまなクイズ問題を出題しました。答えは選択式の問題で、クイズ自体も非常に簡単な内容でした。問題への回答方式はその場で口頭で答えていくと言うものです。しかしサクラはあえて、明らかに正解な問題に対しても不正解の方を選択しました。そして、残った一人の被験者が、どのくらいの確率でサクラに同調してしまうかを検討しました。

その結果、サクラが正しい答えを選択した場合、サクラでない被験者も堂々と正答を出せたのに対して、サクラが敢えて嘘の答えを回答するとサクラでない被験者も(答えは明らかな問題にも関わらず)それにつられてサクラと同じように不正解になる傾向が見られたそうです。

つまり、人は集団になると、正しい判断が出来るにも関わらず周りの多数派に同調して、誤った行動をしてしまうことが分かったのです。

 

③アルコール

日本の犯罪白書の統計情報によると、日本における傷害事件の約40%が酩酊時に起こっているとされています。アルコールは脳に作用し衝動制御機構を弱めるため、突発的な衝動的行動を誘発します。酔っぱらい集団は特に危険です。

 

④黄昏効果

人間の判断能力は、血糖値や休憩をどれだけとるかにもよりますが、基本的に午前中は判断能力は高く、夜になるに従って低下します。これを心理学の世界では黄昏効果と呼びます。つまり、夜は判断能力が低いため、上述のような同調圧力や傍観者効果が出やすくなってしまうのです。その結果、普段なら到底行わないような行動をとってしまう恐れもあります。

 

⑤匿名性

インターネットなどは匿名性があります。実はこの匿名性が人の攻撃性を高めることが分かっています。面と向かっては到底言えないようなひどい内容のメッセージも、SNSなどを通してであれば発信してしまう傾向があることが分かっています。

ハロウィンのような仮装をしていることもある意味匿名性につながるかもしれません。いつもと違った雰囲気・空気に呑まれ、かぶり物や衣装を付けていると、いつもとは違った行動をとってしまうかもしれませんね。

 

 

【まとめ】

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①傍観者効果や同調効果により、人は単独でいる場合よりも集団でいる方が、正常な判断力を失いやすい傾向にある。

 

②傷害事件とアルコールはある程度関連性がある。

 

③人は夜になると判断能力が鈍くなる傾向がある。

 

④仮装やインターネットなどの匿名性は、人の攻撃性を高めてしまう可能性がある。

 

 

以上になります。

おそらくほとんどの人は単独ではゴミをポイ捨てしたり、町中で急に暴れだしたりはしないはずです。そういういつもはまともな人でさえも、集団になると責任感・判断力・道徳感覚が低下して、危険な行動や非道徳な行動に出る可能性が高まってしまうのです。一種の興奮状態にある群衆は、普段なら非難されてしかるべき行為がお祭りの一環程度としか思えなくなり、エスカレートしていきます。場合によってはそのような危険行為をする人を、「お祭りを盛り上げてくれてる人」のように錯覚してしまい、どんどん煽ったりエールを送ったりしかねません。

 

ハロウィン集団には興味のない人は近寄らず、出来れば参加しないことをおすすめします。トラブルに巻き込まれる可能性もありますし、トラブルを起こす側になってしまうこともあるかもしれませんからね。

どうしても参加するんだ、と言う人も細心の注意を払って参加してくださいね!

 

 

<参考記事>

 

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【心の病】精神科・心療内科に行くタイミングは?

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【概要】

今回の記事は、「精神科・心療内科に行くタイミング」についてです。

精神科や心療内科に行くのは少し心理的なハードルを感じてしまいますよね。

しかしながら現代のストレス社会において、心身症やうつ、身体表現性障害、適応障害不眠症などのいわゆる「心の病」は精神科や心療内科でしか治らない病気です。

どういう基準で精神科や心療内科に行くタイミングを見極めれば良いのでしょう?

 

 

【自覚症状について】

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メンタル疾患も、通常の病気と同様、早期発見・早期治療が大前提です。現在は、うつ病は早期に治療すれば90%が治る時代で、運動療法も併用すれば90%再発を防ぐことが出来る病気です。一方で、安易に精神科・心療内科に通院することに対する心理的ハードルや、怖い薬を処方されるのではないかという不安もあると思います。

 

①身体に症状が出るケース

メンタル疾患にかかると、身体の不調を訴える患者さんがいます。うつ病自律神経失調症、身体表現性障害、適応障害パニック障害など、実にさまざまなメンタル疾患が身体の不調を伴います。

身体に何らかの不調を感じた場合は、まず内科に行くことをおすすめします。出来れば総合診療医の経験のある医師、さまざまな疾患を専門分野に持つ医師が良いです。メンタル疾患と思っていたら実は身体の病気だったということもあります(この場合は精神科・心療内科に行く必要はありませんね)。しっかりと診察を受け、各種検査(胃カメラ大腸内視鏡・脳MRI・全身CT・超音波検査・血液検査など)を怖がらず受けましょう。そして重大な身体疾患である可能性をまず除外しましょう。そうすることで、精神科・心療内科の医師も診断しやすくなります。身体に検査上の異常はないにも関わらず、症状がある場合は精神科・心療内科に行きましょう。

 

②精神的・心理的苦痛のケース

精神的・心理的苦痛とは、うつ傾向・パニック・不安・不眠・イライラなど多岐にわたる、いわゆる「心の不調」です。心の不調でメンタルクリニックに通う前に、「自分が苦痛を感じているか」「健全な社会生活を営むのに障害が生じているか」の二点を自分に問いかけましょう。社会生活が営めるかどうかとはどういう意味かというと、つまり学校に通えているか・会社に通えているか・社会と摩擦を起こしていないか・ギャンブルや衝動買いなどをし過ぎて経済的困窮に陥っていないか、体調が悪いのに深酒などを行っていないか等の、自立した社会生活が送れているかということです。上記二点に全く当てはまらないのなら、無理をして精神科・心療内科に通う必要はありません。どちらか一方でも当てはまるのであれば、精神科・心療内科を受診してみましょう。

 

 

【「良い医者」について】

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精神科・心療内科に通う人がまず感じる不安は、「この医者は自分にあっているかどうか」でしょう。これは人の相性みたいなもので、合う人もいれば合わない人もいると思います。ただ重要なのは合うか合わないかではありません。その医師が自分の病気を治してくれれば良い医者なのです。

 

①まずはホームページを見て、自分の症状に合う医師かどうか決める。

⇒多くのメンタルクリニックにはホームページがあります。そこで医師の略歴や専門領域をチェックしましょう。自分の症状に合っているかを確認しましょう。場合によってはメールで問い合わせなどが出来るクリニックもあるので問い合わせてみましょう。

 

②その医師は、初診で約1時間ほどあなたの話を聞くか?

⇒まずこれをしない医師はダメな医師です。メンタル疾患は身体の病気とは違って、客観的な検査手段が少ないのが現状です。ガンや胃潰瘍などの身体の病気であれば検査して見つかりますが、メンタル疾患は患者本人の話の内容が診断を下す上で重要な判断要素になってきます。逆に言えば、正しい診断・治療が受けられるかどうかは、初診であなたがしっかりと自分のこと・自分の症状を医師に伝えられるかどうかにかかっています。受診する前にメモを作成しておくことをおすすめします。

 

③その医師は、あなたの話を聞いてメモを取るか?

⇒これをしない医師もダメな医師です。前述の通り、患者さん本人の主訴が、メンタル疾患の診断・治療方針の決定には非常に重要です(なので言うべき主訴は臆することなくしっかり伝えてください)。たいていのメンタルクリニックは多くの数の患者さんをさばくので、メモをとらずしてあなたの話を医師が記憶出来ているはずはありません。逆に言えばメモらない医師はあなたの話を翌週の診察時には忘れています。その結果、あなたの訴えは治療に反映されません。あなたの主訴を医師がメモやカルテに書いているかどうかはぜひ観察しましょう。

 

④良い医師かどうかを判断するタイミング

⇒上記をクリアした医師はとりあえず良い医師である可能性があると仮定してよいと思います。このような医師でも「なんとなく合わない気がする...」と思う場合もあると思いますが、しばらくは我慢して通院しましょう。二、三回会っただけでは良い医師かどうか判断はできませんし、医師側もまだあなたを理解していない可能性があります。三ヶ月は通ってみましょう。

もし薬が効かない・副作用がキツいなどの場合は遠慮なく言いましょう。薬を変えてくれるかどうかはケースバイケースですが、薬を変えてくれなくても、変えられない理由をしっかり説明してくれる医師はよい医師です。何度も言いますが、病気を治してくれる医師が良い医師です。あなたと気が合おうが合うまいが病気を治せない医師はダメな医師です。

 

④それでも医師を変えたい人へ

⇒基本的に患者は医師を選ぶ権利があります。よってセカンドオピニオンを考えてみることもダメではないと思います。ただ実は、精神科医は変えてもあまり意味はありません。上記項目をクリアしているのであれば、あなたの精神科医は平均的な能力をしっかり持っています。

メンタル疾患の診断や治療方針の決定は、現在はフローチャート式になっていて、よほどのダメ医師でない限りは、全国一律の治療を受けることが出来ます。逆に言えば精神科医を変えても、結果的には診断・治療方針に大きな変化は基本的にはありません。

(もちろん精神科医によって専門領域というものはあり、例えば発達障害を専門にしている医師やパーソナリティ障害を専門にしている医師などです。こういう情報は事前にしっかりチェックした上で受診しましょう)

 

 

【まとめ】

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①身体に不調が見られる場合は、まず総合内科・総合診療医などの診断のスペシャリストを受診すること。必要な検査はしっかり行い、重大な身体疾患である可能性を除外すること。それでも症状が見られるにも関わらず、検査上異常が認められないならば、すみやかに精神科・心療内科を受診すること。

 

②精神的な不調が見られる場合、「自分にとって苦痛であるか」「その精神的不調により健全な社会的生活が営めなくなっているか」を自問すること。どちらもNoであればあまり心配する必要はない。逆にどちらか一方でもYesなら早めに精神科・心療内科を受診すること。

 

③よい医師は、初診時にしっかりあなたの話を聞き、メモをとる医師である。なぜならば、メンタル疾患は患者の主訴が診断・治療方針の決定に非常に重要なウェイトを占めるからである。逆に言えば、あなた自身があなた自身の話をきちんと伝えられるかどうかも適切な診断・治療方針の決定に重要なので、事前にメモを作成して受診すること。

 

 

以上です。

メンタル疾患を治すためには、早期発見・早期治療と良い医師に巡り会えるかどうかも重要です。ただもっと大切なのは、「自分が治す努力をする」ということも大事です。身体やメンタルに悪影響を与えている環境因子は改めましょう。正しい生活習慣をしているか見直してみましょう。

メンタル疾患の治療には、医師の努力だけでなく、患者自身の努力も重要です。

それではまた次の記事で!

 

 

<過去記事>

 

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【考察】ハンニバル・レクターはサイコパスなのか?

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【概要】

今回は考察記事です。

ちょっと前に見た海外ドラマ版の「ハンニバル」についての心理分析をしてみたいともいます(映画版は見たことがないので今回は海外ドラマ版の考察のみとなっております)。

ちなみに、原作者のトマス・ハリスハンニバルをソシオパスとしてイメージしていると言います。ただ映画などの中では、ハンニバルサイコパスとして描かれているそうです。

 

 

目次

サイコパスとは?

ハンニバルの犯行・言動概要

・考察

サイコパスっぽい海外ドラマのキャラクター

 

 

サイコパスとは?】

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これは過去記事を参照してください。主な特徴は下記の通りです。

・共感能力の欠落(人の気持ちや感情を読み取る能力が低い)

・衝動性が強い(自分の行動や感情をコントロールする能力が低い)

・良心や道徳の欠如

・社会的罰から学べない(なんども同じ悪事を繰り返す)

・不安や緊張、恐怖をあまり感じない 

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ハンニバルの犯行・言動】

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ハンニバルの犯行

シリアルキラー

・犯行現場については隠蔽するどころか、意味なく飾り付けたり、放置したりしていることが多い一方で、証拠は一切残さない

・被害者の一部を調理して食べてしまう

 

まずFBI式プロファイルによると、シリアルキラーは白人の男性が多いとされています(この点は当たってますね)。また犯行現場について、死体の隠匿などを行っていないことから無秩序型にも見えますが、証拠を一切残さないことから秩序型の犯人像も想定されます。このようにプロファイリング像が複数考えられる場合、犯人は複数犯である可能性・犯人は多重人格である可能性・犯人は複数の妄想を患っている可能性・愉快犯的側面がある可能性・混合型(無秩序型にも秩序型にも分類されないタイプの犯人)の犯人である可能性・何らかのアクシデントにより犯行スタイルが変化した可能性などさまざまなケースが考えられます(ただ多重人格、いわゆる解離性同一性障害の場合は、人格交代を自身でコントロールすることは不可能で、対人関係で何らかの違和感を周囲に与えているはずです。またこのようなタイプの犯人が証拠を残さないような計画性のある犯行を起こすことは難しいでしょう)。

以上より、個人的な見解ですが、全く証拠を残さず、長年司法当局の捜査を逃れていることから秩序型に分類されるべきだと思います。つまり、通常の社会的地位を持ち(きちんとした職業についている)、知能も平均かそれ以上、精神疾患というよりは人格障害であること、通常の社会的生活を営んでいることが考えられます。ただ混合型の場合も完全には否定できません。

 

また被害者の一部を食べてしまうという点に関して。これは、尊敬する相手の一部を自分の体内に取り込む「儀式的行為」として行われる文化圏もあります。あるいはただそのような妄想を抱いている可能性もあるでしょう(この場合は妄想性分裂症などが該当しますが、この場合は人格破綻の程度が大きいため、計画的で証拠を残さないような犯行は難しいでしょう)。逆に相手を虐げる目的で食べるという行為を当人が位置づけている場合もあります(この場合は加虐性パーソナリティ、いわゆるサディズム的人格です)。また、妄想性パーソナリティやサイコパスというだけでは食人行為を行うほどの人格破綻は説明はつきません。なんらかの精神疾患を疑わせるような障害を併せ持つ可能性は捨てきれません。

 

ハンニバルの言動

ハンニバルはとても洗練された趣味・嗜好を持っています。さまざまな楽器を弾いたり、整った自宅・クリニックを持っています。食事に対するこだわりも強く美食家といっても良いでしょう。人間関係についても礼儀正しく知的で紳士的な振る舞いをしています。このようなことから明確な人格破綻は見られないため、すくなくとも重度の精神疾患の可能性は低いように思います。あるとすれば人格障害もしくは人格の破綻を伴わない精神疾患でしょう。

ハンニバルの対人関係は、ウィルグレアムやジャッククロフォード、ハンニバルのカウンセラーに対して時折、人心操作的な振る舞いが見られます。また嘘(明確な嘘ではなく、重要な事実だけを伏せていたり、詳細を曖昧化するなどのタイプの嘘)も頻繁に見られ、さらに表面上は魅力的な人間に見えることと裏では連続殺人を犯しながらも平然と振る舞っていることから、他者への共感能力の欠如や捕まることへの恐怖の欠如なども見られます。こういう点はサイコパス・ソシオパスと合致する点ではあると思います。

 

ただサイコパスの特性だけでは連続殺人や食人行為を説明することは出来ません。サイコパス的特性の他にもなんらかの人格の問題があると思われます。

 

 

【考察】

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ハンニバルには目立った人格破綻は見られません。これは生活様式は一貫して秩序があり、一見社会的・対人的に問題がないことから明らかです。人格破綻が見られるようであれば、仕事や生活や対人関係に一貫性のなさやトラブルが必ず現れるはずです。

ハンニバルの対人関係については操作的で、巧みに隠蔽された嘘がちりばめられています。また犯行を行いながらも、平然としている点は、共感能力や道徳・良心の欠如、不安や恐怖の欠落が推察され、サイコパスと酷似していると思わされます。

ハンニバルの犯行様式としては、証拠を残さないという計画性はありながらも、「遺体を飾り立てる」「食人行為」などの快楽殺人的側面があり、サイコパス以外にも複数のパーソナリティ障害や、人格破綻を来さない程度の精神疾患の併存が疑われます。ハンニバル本人はシーズン2で「無礼者は可能な限り食べる」と述べていたり、プロファイラーのウィルグレアムの言葉を借りればハンニバルの犯行は「被害者を豚扱いだ」となっており、これらが正しいとすれば、相手を虐げる目的を持っている「加虐性パーソナリティ障害:サディズム」や「無礼者は食べなくてはならない」という強い強迫観念に支配された強迫性障害、妄想性障害などが該当すると思われます(この場合は幼少期になんらかのトラウマがあった可能性が推察されます)。

いずれにせよ、ハンニバルに象徴的な「食人行為」はサイコパス特性由来の行為ではないと思われます。

 

 

サイコパスっぽい海外ドラマのキャラクター】

ラムジーボルトン

海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のキャラです。この人はある王家の子なのですが、嫡男ではなく落とし子なのです。そのため、さまざまな策略を用いて父に認められようと画策します。そのためなら手段を問わず、最終的には父を暗殺して、王の座を射止めます。そういう権力に固執し、人心操作を行う部分はサイコパス的特性があると言えるでしょう。また、捕虜を過剰にいたぶったりする行為からはサディスト的特性もあると思われます。

 

・グレゴリー・ハウス

海外ドラマ「ドクター・ハウス」の主人公です。天才的な診断医である一方、患者の命を救うためなら手段を問わない型破りな医師です。ブラックジョークをいつも炸裂させるユニークな先生ですが、共感能力の欠如・時に見せる冷酷さ・嘘や対人操作能力の高さ・自己中心的...など多くの部分がサイコパスに酷似します。ハウス先生はけっして悪人ではないですが、実際多くのサイコパスも悪人ではありません。私からするとハウス先生のような人こそサイコパスの典型例であり、現実世界にいるちょっと迷惑でめんどくさいけど犯罪を起こさないタイプの「良いサイコパス」だと思います。

 

 

以上になります。

海外ドラマやサスペンスものは、ストーリーを推理しながらみたり、上記のように心理分析をしてみたりと色々な面から楽しめます。

みなさんもためしてみてくださいね!

 

 

<参考記事>

 

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【診断】スキゾイドだと思ってたら自閉症スペクトラムだった件

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【概要】

今回の記事は私の診断についてです。

以前、私はスキゾイドなのでは?と思っていたという記事を紹介しました。

ところが、病院で診断(QEEG検査という脳波測定法と問診による診断)を受けた結果、ASD自閉症スペクトラム)およびADHD注意欠陥多動性障害)だと診断されました。

今日はスキゾイドASDを比較してみたいと思います。

 

 

目次

スキゾイドパーソナリティ障害とは?

自閉症スペクトラムとは?

・似ている点

・まとめ

 

 

スキゾイドパーソナリティ障害とは?】

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スキゾイドパーソナリティについては以前ご紹介しました。

もう一度おさらいしたいと思います。

スキゾイドとは、一貫した孤独を好む傾向のある人です。あまり対人接触を好みません。

回避性パーソナリティの人が人を恐れすぎる結果孤独になるのに対して、スキゾイドは人を恐れているわけでもなく、コミュニケーション能力がないわけでもなく、ただただ人と関わりたいという欲求自体がなく、その結果孤独になりがちなのです。スキゾイドは強い野心や欲求もありません。ただ、外界に何かを求めない代わりに、内界では洗練された趣味や嗜好を持つ場合もあり、強いこだわりを持っている人もいます

スキゾイドの人たちは、外界にあまり興味・関心がなく、その結果あまり注意を乱されないため、比較的淡々とものごとをこなします。

また彼らは、自分の内界を他人に侵害されるのを強く嫌うため、親密な友人や特定の恋人などは作らない・あるいは長続きしない傾向があります。

 

 

自閉症スペクトラムとは?】

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自閉症の主な特徴は二つあり、一つ目は「こだわり行動」、二つ目が「コミュニケーション形態が奇異である」という点です。

「こだわり行動」とは、ある特定のものに対してあまりにもこだわってしまい、他に注意が向かなくなる傾向のことです。一人遊びに集中したり、マルチタスクが人より苦手であったりする傾向があります。

「コミュニケーションが奇異」とは、相手の感情や気持ちを察する能力や非言語コミュニケーション能力(その場の空気が読めないことや、相手の表情・仕草から相手の本音を察する能力)が低いことが挙げられます。この原因はさまざまですが、一説には、上記のように自閉症スペクトラムの人はマルチタスクが苦手なため、相手の言葉を聞きながら非言語コミュニケーションも解釈するということが苦手で、もっぱら相手の話している言葉にしか反応できないのだという解釈もあるそうです。

このように自閉症スペクトラムの人は、「こだわり行動」があり、場合によっては強迫性パーソナリティのような形態も持ちますし、場合によってはある特定の分野では素晴らしい知識・興味・情熱をもって取り組める人にもなりうるということです。また「コミュニケーションが奇異」であるため、周りと反りが合わず、人によっては自己肯定感を傷付けられたり、孤独になってしまうこともあります。

 

 

【似ている点】

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スキゾイド自閉症スペクトラムの似ている点は、以下の二点です。

①こだわりが強い

⇒長所としては、こだわりの強さは独自性の高さにつながることもあると思います。ただ独自性が高すぎて周りの人と意見が合わない・噛み合ないなどのケースが起こると、本人は疎外感を感じるでしょう

②他者との関わり方に特異な点がある

スキゾイドはそもそも他者とかかわり合いたいと思わず、自閉症スペクトラムはコミュニケーションに問題がある結果、他者との関わりが難しくなる部分があります。

 

 

【まとめ】

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スキゾイドは「そもそも他者と関わり合いたいと思わない」というパーソナリティであり、その結果孤独になるが、孤独を好む心理をもつため、孤独だから苦しむということはない。

 

自閉症スペクトラムは強い「こだわり行動」と「コミュニケーションの奇異さ」により孤独になりがちである。

 

 

以上です。

私も孤独で、むしろ孤独が大好きです。無駄な人間関係に付き合う必要もなく、自分の研鑽や、やりたいことに打ち込めるからです。

また私のこだわり行動は、以前のエッセイでも紹介しましたが、「論理性・生産性・合目的性」です。私は意味のない「儀式」「しきたり」が昔から大嫌いでした。

例えば、ある状況では夏でもジャケットを着用しないといけないとかいうしきたりがありますよね。普通の人はこのような社会のしきたりだとか、暗黙のルールをそのまま受け入れることが出来るのでしょうが、私は出来ないのです。私は「上着は寒いときに着るもの。なんで暑い時に着るの?」とか「上着来て汗だくの人とお近づきになりたくない人の方が多いんじゃないの?」とか「そもそもみんな同じような服着てたら相手の印象に残る確率は下がると思うけど」とか「スーツって自宅の洗濯機で洗いづらい印象なんだけど、毎回ちゃんと洗ってる?まさか洗わずに着て来たりしてないよね?」...等々思ってしまうわけです。そういう意味でスーツのおじさんには近づきたくないのです(笑)。ただ今思えば、このように「あるがままを無批判で受け入れる能力」は私にはなく、論理や合理性という「フィルター」を通してしか物事を受け入れられないというのも、自閉症スペクトラムの「こだわり行動」だったのかもしれませんね。

私のコミュニケーション方式は、一方的に話しかけるのは可能です。プレゼンとかは難なくこなせますし、大好きです。ただ相手の言葉を額面通りにしか聞かない傾向はありますね。

 

私の自閉症スペクトラムの話については、またあらためて詳細は記事にしようと思いますが、今回はこのくらいで。

今のところ、自閉症スペクトラムADHDも個性だと思っていますので、治す予定はありません。前述の通り、私は変わり者ではありますが、そのおかげで独自な視点で物事を見ることができ、その点は周りから評価されています。きっと私は出来ることは出来るけど、出来ないことはめちゃくちゃ出来ない子なのでしょうが(笑)、その点は上手に人間関係を構築し、頼れるところは頼って、お互い助け合っていければなと思っています。

それではまた次の記事で!

 

 

<参考記事>

 

 

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