ゆうちゃんの家

メンサx科学者。生活に役立つ科学の知識(心理学、薬学、医学、アイディア発想等々)を定期的に発信していきます♪

過去に大事件に!存在しないはずの記憶が植え付けられる現象!

f:id:yuukoki:20190817200741j:plain

今回は「ありもしない記憶が植え付けられる現象」を紹介します。

 

フォールスメモリー現象といいます。

 

心理学の専門用語で事後情報処理という現象が知られています。「記憶が、その後に経験した別の情報によって影響を受けてしまう現象」のことをいいます。

 

この事後情報処理の極端なものがフォールスメモリー現象で、「存在もしない事実が記憶に植え付けられる現象」です。

 

実は人間の記憶というのは、すごくいい加減にできています。

逆の言い方をすれば、物事のつじつまを合わせるように都合良く書き換えられやすいのです。

 

 

①ありもしない事実を「思い出してしまう」現象

f:id:yuukoki:20190817200840j:plain

大学生を被験者にしてある研究が行われました。

彼ら大学生にこのような質問をしたのです。

「ご両親に聞いたのですが、あなたが幼いころ、両親の車に一人でのっていたずらをしていたそうですね。そのときブレーキを触ってしまい、車が動き出して近くの車と接触事故を起こしてしまいました。そのときのことを覚えていますか?」

実際にはそんな事故は起こっていません。

 

その結果、どうなったと思いますか?

はじめのうちは、大学生たちは「思い出せない」と答えました。

当たり前です。そんな事実ないのですから。

ところが、数回実施した面談のたびに同様の質問をすると、なんと30%くらいの大学生がありもしない事故を「思い出して」しまったのです

 

 

②フォールスメモリー症候群

f:id:yuukoki:20190817200859j:plain

1990年〜2000年代にわたり、各地で実際に起こった事件です。

心療内科などで行われるカウンセリングにおいて、「あなたの不安障害やうつ病の原因は、幼い頃に両親から受けた性的虐待に原因がある可能性があります。それを思い出すことによって、今のこころの症状が治まることがあります」と言われた複数の患者が、実際にありもしない虐待を受けたかのように思い込んでしまい、両親を訴えるという現象が各地で発生しました。

 

このような現象をフォールスメモリー症候群と呼びます。

 

もちろんカウンセラーの先生がたはこういうことを意図して行ったわけではありません。古典的な精神分析療法によるカウンセリングをしていただけです。

ただ当時は、人の記憶が簡単に改変されてしまうことがあまり知られていなかったのです。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

ご安心ください。

現代では、人の記憶は簡単に影響を受けてしまうことが科学的に判明しています

たとえばやってもいない犯罪行為を問いつめられて「虚偽の自白」をしてしまっても、本当にその自白が、裁判で証拠として有効なのかどうかは厳しく判断されます。

 

でもちょっと怖い話ですよね...!

 

みなさんも「記憶って結構いいかげんなものなんだな」という認識を持っていただいて、日々を気をつけてお過ごしくださいね!

 

それではまた次の記事で!

 

 

<参考図書>

越智啓太 著、『犯罪捜査の心理学』、株式会社 新曜社

やってみよう!心理学研究でよく使う創造性テストとは何?

f:id:yuukoki:20190817192121p:plain

以前の記事にもよく登場した「創造性テスト」のお話です。

カンタンにいうとアイディアをたくさん出せるかどうかをテストするものです。

 

みなさんはアイディアを出していますか?

 

日常生活の工夫。

テレビ企画でのアイディア会議。

広告などのネーミングを考える。

 

さまざまなところでアイディアは求められます。

そのアイディア発想力を試す・鍛えるテストがどういうものなのかをご紹介したいと思います。

 

 

<創造性テスト>

①例1:レンガの使い方をたくさん思いつく。

f:id:yuukoki:20190817192202j:plain

 

例をあげます。

 

『レンガの使い方を思いつく限り挙げてください』

 

みなさん3分ほど考えてみてください。できるだけたくさんのアイディアを挙げてください。

 

 

 

どうでしょうか?

 

私の回答例を挙げますね。

⇒壁をつくる・お城をつくる・家を作る・重しに使う・誰が一番レンガを遠くまで投げれるか体力テストにつかう・階段をつくる・武器に使う・盾に使う・粉々にして塗料に使う・削って彫刻を作る・チョークのように使う・絵を書き込む・割ってナイフを作る・踏み台に使う・筋トレに使う・ジェンガをする・車輪止めに使う...等々

 

とにかく思いつく限り書き出してみてくださいね。

 

②出した回答例はどうやって評価する?

f:id:yuukoki:20190817192223j:plain

さて、創造性テストで書き出したアイディア群はどうやって評価するのでしょう?

評価は以下の項目に従って行います。

・流暢性:アイディアの数が多いか?

 ⇒単純にアイディアの数でスコア化します。

・柔軟性:アイディアの種類が多いか?

 ⇒アイディアの種類の数をスコア化します。私の上の回答例だと、「お城を作る」と「家を作る」はレンガの使い方が同じなので重複しているとカウントされます。一方で、「お城を作る」と「筋トレに使う」はレンガの使い方が違いますので別個のアイディアを出せたとカウントされます。

・独自性:アイディアは独自性があるか?

 ⇒「お城を作る」「家を作る」「壁を作る」などは、レンガ本来の使い方であるため、独自性のあるアイディアとは言えませんね。一方で「割ってナイフを作る」「粉々にして塗料にする」などは本来のレンガの使い方ではありませんし、レンガという与えられた形や質を変化させた用途ですので、独自性ありとカウントされます。

・具体性:アイディアは抽象的ではなく、具体的か?

 ⇒アイディアが具体的であればカウントし、抽象的であればカウントしないという尺度です。

 

このほかにもいろいろな評価項目がありますが、おおむね上記のような評価を行います。

 

ここで逆に考えてください。

コツをお教えいたします。

アイディアの量・種類・独自性を出そうとはじめに考えるのです。

レンガの問題に話を戻しましょう。

 

アイディアの種類をたくさん出すには、レンガ本来の使い方以外を思いつこうと考えるのです。レンガは重い・壊せる・割れる・重いので沈む・削れる・丈夫である...などの抽象的なレンガの特徴を考え、そのあとでレンガの用途を考えるのです。そうすると自然とレンガ本来の用途以外のアイディアを思いつくことができます

 

アイディアの独自性を考えようとするのであれば、レンガにはない属性をまず考えましょう。レンガは「食べれない・読めない・映らない・自分で動けない・暖かくない...」のように「ないもの」を列挙しましょう。そのあとで連想するのです。たとえば「読めない」であれば、「レンガに文字を掘って石碑にする」「レンガをたくさん並べて文字を作る」「レンガをチョークのように使って文字や絵を書く」というものが思いつきますね。また「暖かくない」からは「レンガを火で熱して、それを使って肉を焼く」も良いでしょう。前述のとおり「ないもの」をもとに考えているため、自動的にレンガ本来の用途ではないアイディアが浮かぶことになります

 

それではコツをつかんだところで、再度下記の問題に取り組んでみましょう!


③例2:下記の絵を見て、何の絵なのか、思いつく限り自由に答えましょう。

 f:id:yuukoki:20190816000536j:plain

 

 

3分ほど考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

どうでしょうか?

 

私の回答例は以下の通りです。

⇒カメレオンが目を閉じた・お金を入れて望遠鏡を見ていたが時間切れになった瞬間・道路標識・硬貨の上に硬貨を立てている・望遠鏡で覗いた蟻の行列・望遠鏡で空を見ていたら流れ星が通った・ネコの眼・眼が細い人が丸メガネをかけている・二つのボールが思いっきりぶつかった瞬間・おしり...など。

 

暇なときにこのような訓練を行うことで、頭の回転が速くなり、アイディアも出しやすくなります。

参考にしてくださいね!

 

 

 

 

過去記事でもアイディアの出し方のコツを紹介していますので、参考にしてください。

アイディアの数が増える前動作、4種類のブレーンストーミングなどの発想法を取り上げた過去記事を下に貼っておきます。

 

yuukoki.hatenablog.com

 

yuukoki.hatenablog.com

 

yuukoki.hatenablog.com

  

yuukoki.hatenablog.com

 

 

 

 

海外ドラマを科学的検証!「しぐさや表情でウソは見破れる」はホント?

f:id:yuukoki:20190817150705j:plain

今回は「ウソは見破れるの?」についての記事です。

よくドラマや小説でも見かける方法がありますよね?

 

「ウソをつくと口ごもる」

「ウソをつくと声のピッチがあがる」

「ウソをつくとまばたきが増える」

 

みなさんは、これってどこまでホントだと思いますか?

 

 

①ウソを見破るのは難しい

f:id:yuukoki:20190817150743p:plain

こんな研究があります。

警察官・心理学者・取調官・裁判官などさまざまなタイプの人約16000人を集めて、ウソを見破る確率を調べた大規模な研究があります。複数の科学文献を集めたメタ分析ですので、信頼性は高いと言ってよいでしょう。

 

その結果、彼らがウソを見破る確率は約54%だったそうです(*1)。

適当にあてずっぽうでやったとしても50%ですので、心理や取調べの専門家でもウソを見破るのは難しいと言わざるを得ないです。

 

でも中には特殊な人もいて、ウソを見破るのが上手い人もいるそうです。

彼らはいったい何をしているのでしょうか?

 

結論からいうと彼らはウソを見破るのが得意というよりも、

「上手な尋問のテクニックを持っている」

「ウソを直接見抜くのではなく、こちらの尋問に対して相手の心理がどのように変化するかを上手に観察している」

ということのようです。

 

 

②相手の心理を見破るにはプレッシャーをかけることが必要

f:id:yuukoki:20190817150805j:plain

前述のとおり、「他人がついているウソをただ観察して見破るのは非常に難しい」です。では相手の心理変化はどうやって見破るのでしょうか?

 

みなさん聞いたことがあると思いますが、言葉でウソをつこうとしても、身体の仕草や表情に特徴的なパターンが現れるから、これを観察すればウソが見抜ける確率が上がる、とする説がありますね。

これはもともとアメリカの心理学者、ポール・エクマン博士の説です。

彼は「ヒトがウソをつく場合、注意とコントロール能力は言葉に集中する。その結果、動作や表情をコントロールするのに注意が向かなくなり、結果として仕草や表情に不自然な点が観察されるようになる」といいます。

 

たとえば、よく指摘されているのは下記の動作です。

・口ごもる

・言い間違う

・声のピッチが上がる。

・質問から返答までの時間が長くなる。

・発汗

・まばたき

・顔の表面温度の上昇

 

これらの検証結果はどうなっているのでしょう?

被験者にわざとウソをつかせてた後、上記の尺度に変化が現れるか検討されたことがあるのですが、多少の差はあるものの大きな変化はないというのが結果でした。

 

ただ、とある状況で同じことを行うと、上記の項目に変化が現れたのです。

それは何か?

カンタンに言うとプレッシャーをかけた場合です。

 

次にこんな実験が行われています。

さきほどのようにただウソをつかせるのではなく、模擬的な窃盗行為を行わせます。

その後、取調官をうまくだませたなら報酬がもらえることになっています。

さらにウソをつく被験者は、取調官に対して、窃盗行為の説明しますが、その際自分の行動の最後から最初の順(普通の説明の仕方とは逆。いつもとは違うタイプの説明をさせられるので脳にかなり負担がかかります)に説明をさせました。

 

その結果、ウソをつく被験者の「口ごもり」「いい間違い」「行動の説明の詳細さが欠ける」「身体の無意味な動き」などの増加が確かに確認されたのです。

 

つまり、ウソを表情や仕草で見破るには、たとえば「窃盗行為をしているという後ろめたさ」「ウソが成功するかしないかで、自分にとって大きな利益あるいは損失になる状況」「逆に説明させられるなどの心的負荷」などのさまざまなプレッシャー(専門的には認知的負荷といいます)をかける必要があるのです。

 

 

③ウソをつくときの人間の心理とは?

f:id:yuukoki:20190817150837j:plain

ウソをつく人の心理状態は、「適切なプレッシャーがかかっている状態であれば、ウソがばれるのではないかという不安・恐怖でいっぱいな心理状態」になります。

不安・恐怖に駆られると、いつもは見られないような動作・仕草・表情が現れます。逆に普段みられるはずのものが消失したりします。これをきちんと観察するのです。

(ここで注意してほしいのは、そもそもプレッシャーがかかっていないなら相手は不安・緊張を感じないので、不安・緊張特有の行動が現れません。またサイコパスや一部の脳障害を抱えている人のように不安・緊張をそもそも感じない人も、不安・緊張特有の行動は観察されません)

 

まず不安についてです。

人間は強い不安を感じると、それを解消しようとする心理状態になります。その結果、起こる身体の行動を「不安回避行動」といいます。

実は相手の心理状態を読むのが上手い人は、この不安回避行動をよく観察しています。

 

不安回避行動は結構個人差が大きいので、「こういう行動をとったときはアヤシい」みたいなことを一概には言えません。

不安になると、ある人はじってしていられず動き出しますし、ある人は動かなくなりますし、ある人は自分の両腕をさすったり、ある人は目を閉じたり、まばたきの回数が増えたりなどさまざまです。

よって、この不安回避行動を観察することによって相手の心理を見極めるには「相手の心が平静なときの状態」と「不安を感じている状態」の二つを知り、比較する必要があります。

つまり、プレッシャーがかからない(相手が不安を抱かない)状態をまず観察し、何気ないプレッシャーのない日常会話をしたときに相手がどんな癖があるか・あるいはないかなどを観察します。次に相手にプレッシャーがかかるような質問や言動を行い、どんな行動変化が起こるかを観察します

何も変化が現れなければ相手の心理状態に変化はなかったのでしょう。

しかし、もし何らかの行動変化が見られれば(ある行動がなくなる・あるいは急に出現するなど)相手の心理に何か変化が起こったかもしれないと判断するのです。

つまり、ただ単に観察しているだけでは相手の心理は見破れないのです。相手の心理を見破るためには、こちらから積極的にアプローチ、つまり上手に尋問していく必要があります。その一つのテクニックが前述のとおり「プレッシャーをかける」です。

 

例を挙げます。

相手は足を組んで、右手を机の上に置いたまま話す癖があるとします。会話を続けてもその姿勢は崩れませんでした。

ところがある話題にあなたが触れたとき、急に相手が机の上の手を引っ込めたり、組んだ足を崩したりしたとします。

そのときは、相手の心理状態に何か変化があったと解釈するべきでしょう。

(もちろん足を組むのが疲れたから、足を緩めた可能性もあるでしょう。その場合は再度確認しましょう。何気ない会話に戻し、相手が再び足を組んで右手を机の上に置いたとします。そこでさきほど反応のあった話題にもう一度触れます。再度相手が姿勢を変えたり、普段見られないような行動に出たりしたら、ただの偶然ではなく心理的要因の可能性が高いです)

 

また恐怖についてです。

恐怖に対する人の反応は、不安の場合よりも顕著で、大まかな見方をすれば個人差も大きくはないです。

恐怖を感じると、人間の脳は意識的動作を行う大脳皮質の働きが弱まり、大脳辺縁系という無意識な動作を司る領域の働きが強くなります。この結果、意識的な動作(たとえばウソをつく、不安を隠そうとするなど)を行う能力が大きく低下します。一方で、大脳辺縁系が有意になることにより、その人本来の心理状態が行動に現れやすくなります。

たとえば汗をかいたり、相手の目をじっと見たり逆に逸らしたり、身体がこわばったり、急に攻撃的になったり...などします。

このような大脳辺縁系の反応を「逃走・闘争反応」といいます。

典型的にはまず全身の筋肉が一時的に硬直します。しばらくするとなんとかその場を逃れようとする逃走反応がおこります(たとえば尋問されているのに、関係ない話題を持ち込んで話題を逸らそうとしたり)。それでも恐怖の対象から逃れられないと悟ったとき、人間は最後の手段、闘争反応に出ます。つまり攻撃な言動に出るのです。明らかに怒った表情をしたり、怒鳴ったりするのです。

 

相手を問いつめていて、話題が確信に触れた瞬間、普段目線がふらふらしている人が急にこちらの視線に合わせ、身体のふらふらした動きがぴたりと止まれば、相手の心理状態に大きな変化があったのでしょう。その後、相手が話題を逸らしたり、関係のない話を延々と続け(ウソの言い訳を考える時間稼ぎかもしれません)、それでもあなたが話題を変えなかったとき、相手が急に不機嫌になったりすれば、相手はその話題に対して嫌悪感や恐怖をいだいているかもしれませんね。

 

ただ強調しておきたいことは、相手の心理状態の変化が起こったことは比較的カンタンに見破ることが出来ますが、だからといってその心理状態の原因が「嘘をついている」ことかどうかを断定することは非常に難しいです。

 

繰り返しますが、相手の心理状態の変化はしっかり観察すれば読めます。しかし思考を読むことは不可能なのです。

 

 

<まとめ>

f:id:yuukoki:20190817150858j:plain

①ウソを見抜くことは非常に難しい。しかし、相手の心理変化は「不安」「恐怖」「不安回避行動」などを通して推測することが可能である。

 

②相手の心理変化をきちんと推測するには、適度なプレッシャーをかけて「不安」「緊張」を誘発させるような尋問テクニックが有効である。

 

③上記2点を実行できたとしても、相手の心理状態は推測できても、思考を読めるわけではない。

 

 

以上になります。

相手の行動が思考や心理の産物とは限らない点が、行動から心理を読むことの難しさの一つの原因にもなっています。

上手に尋問することで相手のウソは見破れなくても、相手の心理変化を読み取り、相手にとって何が不都合なのかは推測できます。相手がウソをついているかどうかはそこから推測していくしかないですね...!

 

 

 

相手の心理を見抜くにはもう一つの方法があります。

「共感能力」を使うという手段です。

 

「なんとなくイヤな予感がする」「あの子今日機嫌わるいのかな」とか感じて、結構そういう予感が的中した経験をお持ちの方も多いと思います。

また、フィクションと分かっていても、マンガや小説・映画に共感して泣いたり、主人公に感情移入して一緒に怒ったり、悩んだりしたご経験もあると思います。

 

そういう人間が本来もっている感情移入する力・共感することで相手の心理を理解する力を「共感能力」といいます。

 

本来群れをなすことで繁栄してきた人間が、コミュニケーション能力の一つとして発達させてきたものだと言われています。

 

実はこの共感能力、訓練であげることが出来ます。

よかったら下記の共感能力に関する過去記事も参照してくださいね!

 

yuukoki.hatenablog.com

 

yuukoki.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

<参考図書>

*1:越智啓太 著、『犯罪捜査の心理学』、株式会社 新曜社

*2:J・ナヴァロ、M・カーリンズ著、『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』、株式会社 河出書房新社

 

 

 

 

腸内細菌を育てて、メンタルも体調不良も改善できるかも!?その②

f:id:yuukoki:20190816181006j:plain

今日は腸内細菌により性格が変わるかもしれないという記事についてご紹介します。

 

以前の記事でも腸脳相関のお話はしました。

腸内細菌がメンタルの状態にも影響するお話はしました。

ある特定の腸内細菌がうつ病や注意力などの精神疾患や脳機能に影響を与えていました。

yuukoki.hatenablog.com

 

今回はそのお話の追加情報のお話です。

 

 

 

『ヒトでの研究報告』

f:id:yuukoki:20190816181108j:plain

①腸内細菌は不安といった感情だけでなく、実際の脳の構造にも影響する

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究です。

40人の被験者の腸内細菌を調べ、その後被験者にさまざまな画像を見てもらい、脳の様子をMRIで観察しました。

その結果、二つの腸内細菌と脳機能の関係が示唆されました。

一つ目は、ブレボテラ属という腸内細菌を持っていた被験者は、海馬(記憶を司る領域)が小さく、ネガティブな画像をを見た場合の不安も強かったそうです。

二つ目は、バクテロイデス属という腸内細菌を持っていた被験者は、前頭葉と島(判断力や論理的思考能力を司る)という部位の灰白質が多く、海馬も大きいことが分かりました。また、このタイプの被験者は、ネガティブな画像を見せられても、不安を感じる傾向が弱かったそうです。

 

自閉症と消化器症状が軽減する。

f:id:yuukoki:20190816181200j:plain

自閉症の患者は多くの場合消化器症状も伴っていることはよく知られています。

アリゾナ州立大学で行われた研究です。

小規模の研究ではありますが、18人の自閉症患者に対して、腸内洗浄抗生物質をを投与して腸内細菌を除去後、本研究用に調製した腸内細菌を移植しました。2年後、患者の消化器症状・行動などを再調査しました。

その結果、平均で約44%ほど自閉症・消化器症状の改善が見られたのです。

自閉症は治療法が少なく、また一生涯つき合っていくしかない疾患と言われていますが、もしかしたら今後腸内細菌の研究が進み、大きな改善効果も見られる日が来るかもしれません。

 

 

 

動物実験での研究報告』

f:id:yuukoki:20190816181316j:plain

マウスを使った動物実験においては、性格の違う二匹のマウスを用意して、互いの腸内細菌を移植してみて、性格に変化が現れるかどうかという実験がよく行われています

たとえば、好奇心が旺盛で高い所にのぼるマウスとそうでない恐がりなマウスを用意します。この恐がりなマウスに、好奇心旺盛なマウスの腸内細菌を移植すると、なんと好奇心旺盛なマウスと同様のふるまいを行うのです。

 

このような実験を通してマウスの研究では、腸内細菌が攻撃性・コミュニケーションなど、さまざまな性格に影響していることが明らかにされています。

 

 

また、どうやら性格だけでなく、肥満にも腸内細菌は関係しているようです。

ある研究によると、肥満マウスの腸内細菌を移植されたマウスは2週間で体脂肪が47%増加したのに対して、健常マウスから移植をされたマウスはわずか27%だったそうです。

 

 

 

『まとめ』

f:id:yuukoki:20190816181402j:plain

腸内細菌とさまざまな疾患(精神疾患アトピーなどの免疫疾患、消化器疾患)の研究は近年、飛躍的に進んでいます。

人間の腸内には1000種類以上の腸内細菌がいると言われ、その一つ一つの役割が完全に解明されるにはまだ時間がかかるとは思いますが、今回紹介した自閉症の治療としても研究段階で限定的にではありますが、使われ始めています。


今後の研究の進展に期待したいですね!

 

 

暴力的ゲームは子供に悪い影響を与えるの?

f:id:yuukoki:20190816160854j:plain

今回は「暴力的ゲームによる子供への影響」についての記事です。

 

よく聞きますよね?

 

「暴力的な表現のあるゲームは子供に悪いのでは?」

 

という議論。

 

子供さんが小さいころは、何かとご両親も心配かとは思います。

議論することは重要です。

なのでこういう議論がなされるのは理解できます。

 

ただ重要なのは、表現の自由がどうのとかいろいろそういう的外れな議論を行うのではなく、「実際に子供に悪い影響があるのかないのか」を科学的に検証・確認すればいいだけなんです。過去の文献を、大規模調査の研究報告を見ればいいんです。

科学的に検証・調査してみて影響ないなら問題なし、影響ありなら問題あり。

事実確認が先です。

 

事実確認してないのに作品が悪いとか言う議論は、犯罪が起こっていないかどうかも不明なままなのに、犯人探しを先行させるような愚かな行為です。一歩間違えればえん罪・魔女狩りです。

 

科学的に問題ありと判定された後で、じゃあどうすればいいか、規制するのか・表現の自由はどうなるのか・法的には・社会によるケアは...などの次のステップの議論すればいいのです。

 

まず影響あるのか・ないのかの事実確認が先です。

 

というわけで、暴力的なゲームによる子供への影響を調べた研究をご紹介したいとも思います。

 

 

 

『子供の暴力的ゲームのプレイと、行為障害・抑うつの間にはほとんど相関は認められなかった』

f:id:yuukoki:20190816161215p:plain

イギリスを中心とした研究グループの報告です。

約1800人の子供たちのデータが集められました。

8歳時点で暴力的なゲームをプレイしていた子供が、行為障害(後述します)を呈する可能性はほんのわずかには上昇したが、影響はきわめて弱いという結論になっています。また子供が抑うつなどの症状を呈する可能性についても統計学的に認められなかったとされています(*1)。

 

また2015年のオックスフォードの研究、2014年に発表されたアメリカでの研究においても暴力的ゲームと子供の問題行動には関連がないことが示されています

 

ゲーム依存症になるほど長時間プレイした場合は話は別ですが(ゲームのプレイ時間が長時間化した場合は、悪い影響があるとする報告もあります)、普通にゲームをプレイする分には、それが暴力的なものであったとしても子供の問題行動の原因にはならないことが示されています。

 

(行為障害とは)

素行症とも呼ばれます。反社会的、攻撃的な言動、社会規範に対する逸脱行為を繰り返す状態です。殺人や放火といった重犯罪はもちろんのこと、脅迫的な態度、暴言、学校をサボったり、よくケンカをしたり、病的なまでに嘘をつくなどの症状としても現れます。長期間無治療の状態が続いた場合、(年齢によりますが)反社会性パーソナリティ障害と診断されることもあります。

 

 

 

『まとめ』

f:id:yuukoki:20190816161323j:plain

今回ご紹介いたしましたように、多くの研究が暴力的ゲームと子供の問題行動には関連がないとしています。

 

繰り返しになりますが、「暴力的なゲームは子供に悪い影響を与えるかも?」と思うのなら、それをきちんと科学的に検証・確認するのが先です。もし子供に何の悪影響もないのに犯人探しだけが先行すれば、何の関係もないクリエイター側が魔女狩りされるだけです。

 

一部のマスコミやコメンテーターの方、何の科学的専門知識も調査能力も持たない芸能人の方には一度冷静になっていただいてから、発言してもらいたいですね。

 

 

f:id:yuukoki:20190816161411p:plain

私はあまり時事ネタはあつかいたくはないのですが...最近アンパンマンが話題になっていますね。

アンパンマンの視聴は、子供に暴力的な影響を与えるという主張があるようです。

まあ本気でそう思っているのは一部の人だけだとは思いますけど笑。

 

もしホントに心配なら、ご両親の方はどうか子供さんと一緒にアンパンマンを見て、子供さんと話し合えばいいんですよ。

「今のシーンどう思う?良いことかな?悪いことかな?」

「いいことだと思う?いけないことだと思う?xxちゃんはどう思った?」

こんな風に、ご両親が子供さんと対話を通して教育していけばいいんです。

間違っても幼い子供さんをテレビやYouTube付けっぱなしのパソコンの前に放置して、自分はスマホをポチポチなんてやめてくださいね。

 

 

あと幼い子供のことを思うなら、ぜったい怒鳴り合いの夫婦ケンカは止めてください(したいなら子供の見てない・聞いてないところでやってくださいね)。そちらの方がよっぽど子供に悪影響があります。

幼い子供にとっての世界は、親が大半を占めます。良いことをしたとききちんと褒めれば自尊心が育まれ、ダメなことをしたとききちんと諭せば良心が育ちます。

 

参考にしていただければと思います。

 

 

 

ちなみに都合の悪い真実を書かせていただきますが、反社会的行動は50%が遺伝です(下の過去記事を参照ください)。

身に覚えのある親御さんは、子供さんがそうならないよう最善をつくしてください。

yuukoki.hatenablog.com

 

 

 

 

<参考文献>

*1:Peter L.Etchell et al (2016). PLoS ONE January 28

 

 

 

その目標、ホントに無理?不可能の錯覚

 f:id:yuukoki:20190816000943j:plain

今回は目標達成法をご紹介します。

 

みなさんは目標はもって日々を過ごしていますか?

 

人間は平均で約10個ほどの目標をもって過ごしていることが分かっています。

この目標には「今年は結婚するぞ!」「起業するぞ!」という大きな目標も含まれますし、「今年はダイエットするぞ!」「毎日運動をするぞ!」という小さな目標も含まれます。

 

目標を持つことは言うまでもなく大事です。

自分の成長につながりますし、日々努力することがあるだけで楽しい毎日になります。

ただ、目標が達成できなかった場合、「なんて自分はダメなんだ...」と自己嫌悪や自己否定が起こってしまう場合もありますので、気をつけなくてはなりません。

 

今回は目標を達成するために役立つ3つの情報をご紹介したいと思います。

 

 

<目標が達成できないかも...という錯覚現象>

①目標達成を困難にする錯覚・思い込み

f:id:yuukoki:20190816001004p:plain

こんな研究があります。

小学3年生の子供を集めました。

それて「5円玉を机の上に立ててみてください」と指示を出しました。

その結果、半分の子供は5円玉を立てることに失敗しました。

 

次に、「5円玉を机の上に立てて、その5円玉の穴に糸を通してください」と指示を変えたところ、ほとんどの子供が5円玉を机の上に立てることができたのです。

 

なぜこのような現象が起こったのでしょう?

 

解釈としては、はじめの指示は5円玉を机の上に立てることがゴールになっていて、かつ子供達は「5円玉を立てるのは難しい」と思い込んだからだと考えられています

一方で二回目の指示では、5円玉を立てることはただのプロセスになっていて、ゴールではなくなっています。そのため、子供達の「5円玉を机の上に立てるのは難しい」という思い込みがなくなり、成功率が上昇したのではないかと考えられています。

 

②悪い錯覚や思い込みがあるかもしれないことを自覚する

f:id:yuukoki:20190816001107j:plain

私たちは目標をたてて、いざ挑戦しようとするとき、「無理かもしれない...」などの悪い思い込みや錯覚にとらわれてしまい、そのせいで目標が達成できなくなることが多々あるのです。「自分は今、錯覚のせいで目標が難しく見えているだけかもしれない」と自分に問いかけてみましょう

 

 

<SMARTシステム>

f:id:yuukoki:20190816001149j:plain

①正しい目標設定の仕方

なんとなく漠然とした目標設定では、なんとなく努力して、そしてだいたい失敗します。

目標を効率よく達成するためには、目標の立て方も重要になってきます。

この目標を達成する確率を上げるための目標設定法をSMARTシステムと言います。

 

Simple・Specific...より簡潔に、より具体的な目標設定をする。

Measurable...評価可能な目標設定にする。

Achievable...達成可能な目標設定にする。

Realistic...現実的な目標設定にする。

Time-bound...期限を決める(だらだらやらない)

 

頭文字をとるとSMARTとなるので、SMARTシステムと呼ばれています。

 

②良い目標と悪い目標

f:id:yuukoki:20190816001315p:plain

例をあげましょう。

・ダメな目標設定...「英語を勉強しよう!」

・良い目標設定...「来年のTOEICで100点アップするために、毎日単語帳を20ページ勉強する」

 

目標は達成可能でなければいけません。

達成不可能・実現不可能な目標を立てて努力するのは時間の無駄です。

また、評価可能な目標でなければいけません。「毎日単語帳を20ページ勉強する」はできたかどうか判定可能ですので、その日努力したかどうかを自分で客観的に判断できます。その結果、「だらだら無駄に時間ばかりかけた割に何も進んでいなかった」という最悪の事態を回避できます。

SMARTシステムにのっとった目標設定をしましょう!

 

 

<やる気を出すには?>

f:id:yuukoki:20190816001328j:plain

①きつい努力や自分の幸せとは関係のない努力は続かないことを自覚する

きつい努力はつづきません。

目標を達成したら自分にどのような良いことがあるかをイメージしましょう。

ダイエットが目標なら、「あの可愛い水着が着れて、夏のビーチで楽しく過ごせる」などをイメージしましょう。

英語を勉強することが目標なら、「英語がペラペラになって、いままで避けがちだった海外との会議や海外出張、国際学会などにも積極的に呼ばれて、みんなから頼りにされる」自分像をイメージしましょう。

自分の幸福と目標達成を必ずリンクさせましょう。

 

②習慣化する

SMARTシステムにのっとって目標と具体的なやることリストを作ったら、とりあえずやってみることです。やるうちに自然とそれがただの習慣になり、苦ではなくなっていきます。

 

みなさんも朝起きたら歯を磨いたり、顔を洗ったりしますよね?

朝のランニングをしたりする人もいるでしょう。

それをいちいち「めんどくさいな...」「きついな...」と感じる人はいないはずです。

なぜなら「習慣化」されているからです。

 

「とりあえずやってみる」が習慣化を引き起こし、努力が苦ではなくなるでしょう。

 

③集中力を上げる

集中力を上げるには二つの方法があります。

 

一つは「集中力は長続きしないことを自覚すること」です。

人間の集中力には個人差があり、だいたい45分〜2時間が限界だということが分かっています。それ以上の時間をかけて努力しても、集中力が落ちていてパフォーマンスが低下するので、努力の成果は出ないし努力が苦になるだけの時間の無駄が起こります

そこでおすすめなのは、「ポモドーロ・テクニック」です。

30分だけでいいのでめちゃくちゃ集中して、5分休憩をとる。これを繰り返すのです。これで無理なく集中でき、生産性も向上します。

 

二つ目の方法は「適度におやつを食べる」です。

実は血糖値が下がるときに人間の集中力は低下し、血糖値が上がると集中力が上がることが分かっています。

よって、上手におやつを食べて血糖値を上げることで集中力を維持することが大切です。

おすすめなのは低GI食品です。

ふつうのおやつを食べた場合、血糖値はすぐ上がりますが、その後すぐに下がってしまうため、集中力も長続きしません。

一方で低GI食品を食べた場合、血糖値は緩やかにあがるため、集中力が長持ちしやすいと考えられています。

 

 

 

以上です。

目標設定から達成までの方法になります。

ぜひ試してみてくださいね!

 

下記には創造性を上げる方法・良い習慣・心理学的思い込みの力による目標達成術・自分を売り込み周りの力を借りる自己プロディースの方法も紹介しています。

ぜひ過去記事もご参照くださいませ!

 

yuukoki.hatenablog.com

 

 

yuukoki.hatenablog.com

 

 

yuukoki.hatenablog.com

 

 

yuukoki.hatenablog.com

 

 

 

 

 

自然と無駄遣いが減る?お金と心理学の話!

 f:id:yuukoki:20190815235231p:plain

みなさんはこんなご経験はありませんか?

 

「給料は上がってるはずなのになぜか貯金が増えない...」

「大きな買い物をした覚えはないのに出費が多い...」

 

今日はそんな悩みを解決する、お金と心理学の小話を紹介していきたいと思います。

 

 

さっそく行ってみましょう!

 

 

 

<あなたは現金派?カード決済派?>

f:id:yuukoki:20190815235353j:plain

みなさんはお金を支払うときどうしますか?

 

現金で支払いますか?

それともカードやスマホ決済をよく使いますか?

 

実はどちらを選ぶかだけでも、人の金銭感覚は大きく異なることが研究により明らかにされています。

 

マサチューセッツ工科大学の研究です。

研究の対象となったのはMBAコースの学生たちです。

彼らにとあるオークション実験に参加してもらいました。

プロバスケットボールチームの試合観戦チケットに対していくらまでならお金を

払いますか?」という実験です。

被験者を二つのグループに分けます。一つ目のグループは現金で支払うよう指示されたグループ、二つ目はカード決済するように指示されたグループです。

 

この結果、驚くほどの差が出ました。

 

現金で支払うグループは平均28ドルまでなら支払っても良いと提示したのに対して、カード決済グループの提示額はなんと平均60ドルでした

 

カードで支払うと2倍以上お金を多く使っても良いという心理状態になるのです。

 

他にもカード決済をした場合、

「モノを買う際の迷いが少なくなる」

「思考様式が変わる」

「いくら払ったか覚えていないことが多い」

「チップを払う確率が上がる」

などの研究報告がされています。

また、人間は現金を使う場合、脳の痛みを感じる部位が活性化されるとの研究報告もあり、おそらくこの現象が現金を使いすぎないようになることに一役買っていると思われます。

カード決済だとこの「迷い」が生じないんですね。

 

カード決済やスマホ決済は無駄遣いしてしまう傾向にあるので、貯金を増やしたい方・無駄遣いを止めたい方は、現金支払いに切り替えてはいかがでしょうか?

 

 

 

<死について考えるとお金を貯め込むようになる>

f:id:yuukoki:20190815235408j:plain

ポーランドで行われた研究です。

心理学者は被験者に「自分の死を想起させる質問」を行いました。

このあと、参加者のストレスレベルを測るため、身体の中のストレスホルモンを測定しています。

このあと、被験者を二つのグループに分けました。

片方は本物の札束を渡され、もう片方のグループは数字が書いてあるだけの紙の束を渡されました。

そしてそれを数え、額面ないしは数字を合計してくださいと指示されたのです。

その後、参加者のストレスレベルを計測したところ、本物の札束を数えたグループは、ただの紙の束を数えたグループよりもストレスレベルが5分の1まで低下していたのです。

 

お金は死への恐怖さえも軽減させることが分かったのです。

 

この実験を行った心理学者によると、お金にはある種の麻薬性があるのではないかという考察がなされています。その結果、お金に触れることで死への不安を回避しようとする心理が働いたからこういう結果になったのではないかと考えられています。

 

他の研究でも、あらかじめ被験者に死への恐怖を想起させたグループの方が、そうでないグループよりも、「貯金」にお金を回す配分が多くなったとの報告もあります。

 

みなさんも貯金を増やし、無駄遣いを止めたくなったら、自分の死や健康問題について考えてみたりするとよいかもしれませんね!

 

 

 

<金銭感覚も狂わせるプライミング効果>

f:id:yuukoki:20190815235421p:plain

とある研究が行われました。

トレーナーの横にCDが並んでいます。

トレーナーの値段はあるときは10ドルと値札が付いており、あるときは80ドルと書いてあります。

このとき、通行人に「CDの値段はどれくらいだとおもいますか?」と質問をしました。

その結果、トレーナーの値段が10ドルのときはCDの値段は7.29ドル、トレーナーが80ドルのときはCDの値段は9ドルと答えたそうです。

となりに並んでいるまったくCDとは関係のないトレーナーの情報に通行人は惑わされてしまったのです。

 

このように「はじめに与えられた情報をもとに、次に入ってきた情報を処理する人間の心理傾向」のことをプライミング効果と心理学の世界では呼びます。

 

 

 

<まとめ>

f:id:yuukoki:20190815235439j:plain

まとめます。

①カードやスマホ決済は、現金支払いよりも2倍以上無駄遣いをする傾向がある。

②死への不安を想起しただけで、人はお金を貯金する傾向が増える。

③人はモノの値段を常に正しく評価できているわけではない。はじめに提示された情報でたやすくコントロールされてしまう。

 

貯金や無駄遣いに気をつけたければ、カード・スマホ決済は止めて、自分の死への恐怖や健康問題を常に考え、さらにこのモノには「私だったらこの値段なら買う。それ以上だったら買わない」とはじめからしっかり決めておくことが重要です。

 

お金はしっかり貯めておくと心の安心にもつながりますし、貯金が少ないと不安になりますよね。

お金は自分の心理状態も安定にしてくれます。

お金と上手につき合っていきたいですね...!

 

以上です。

それではまた次の記事で!!

 

 

 

<参考図書>

クラウディア・ハモンド著、『MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の習慣』、株式会社あさ出版