超カンタンで科学的根拠あり!「抗うつ薬」以上の効果があるうつ対策とは?
うつ病はだれでもなる可能性のある病気です。
人間が一生のうちにうつ病にかかる確率は、10%といわれています。
つまり10人に一人はうつ病にかかる可能性があるのです。
うつ病はなかなか厄介な病気です。
まずメンタルが病んでしまいます。仕事や日常生活が困難なほどに意欲の減退などが起こります。また自殺率の統計結果によると、うつ病の人の自殺率は、健常な人の数十倍にものぼります。
治療法は薬物療法が中心なのですが、まず一言でいって治りにくいです。抗うつ薬というものもありますが、この効果は良くても60%くらいで決して効果が高いとは言えません。しかも抗うつ薬は副作用がひどく、飲み続けること自体が苦しいです。しかも、抗うつ薬で一時的にうつ病を治すことができても、約30%程度が再発します。
なんとか日常生活を改善することでうつ病を改善できないのでしょうか?
今回はカンタンな方法をご紹介します。
それは運動・瞑想・コーヒーを飲む・快眠です。
<運動>
デューク大学の研究です。
重度のうつ病と診断された人を三つのグループに分けて治療を行いました。
一つ目のグループは抗うつ薬ゾロフトで治療を行います。二つ目のグループは運動療法で治療します。三つ目のグループはその混合療法です。4ヶ月経過を観察しました。
その結果、ゾロフト投与で65%、運動療法で60%、混合療法で69%の人がうつ病から回復しました。
運動と抗うつ薬がほぼ同等の効果を示したのです(*1)。
またアメリカで行われた別の研究では驚くべきことも分かっています。
抗うつ薬ゾロフトと運動療法で治療を行い、うつ病の治療効果だけではなく再発率も比較しました。
その結果、うつ病の治療効果は前述のとおり同程度だったのですが、再発率はゾロフト投与で38%だったのに対して、運動療法を行ったグループはわずか8%だったのです(*2)。
結論をまとめると、「抗うつ薬と運動療法のうつ病治療効果は同程度である。一方で再発率は抗うつ薬で治療したほうが高く、運動療法の場合は低かった」という結果です。
運動がいかにメンタルにいいかが分かりますね。
<瞑想>
ジョンズ・ポプキンス大学の研究です。
3515人を対象にしたメタ分析の研究結果です。
この研究の目的は、不安・うつ・ストレス・苦悩・注意力・睡眠などの多項目にわたり、いわゆるマインドフルネス瞑想が効果をもたらすかを調査することです。
その結果、不安・うつ・苦痛の軽減に瞑想が有効であることが示されました(*2)。
以上になります。
このほかにも不眠を改善すればうつの発症率が40分の1になることや、コーヒーを飲むと20%ほどうつの発症率リスクが低減するなどの研究報告があります。
また抗不安薬であるワイパックス(一般名ロラゼパム)などのようなベンゾジアゼピン系薬剤などと同程度の抗不安効果があるサプリメントなども過去記事で紹介してありますので、ぜひぜひ参考にしてくださいね!すべて科学的根拠ありです!
<過去記事(うつ・不安・ストレス・不眠対策)>
<参考図書>
*1:サンジブ・チョブラ、デビット・フィッシャー著、『ハーバード医学教授が教える健康の正解』、ダイヤモンド社
*2:アンダース・ハンセン著、『一流の頭脳』、サンマーク出版