吐き気・お腹ゴロゴロ・食欲不振...等々の謎の体調不良の正体と対処法
暑い毎日が続いていますね...!
みなさんは体調はいかがですか?
今日は「ストレス」が原因の体調不良についてご紹介したいと思います。
ストレスが原因で起こる症状は様々です。
吐き気、食欲不振、意欲の低下、不眠...等々ほんとうにさまざまです。
今回は比較的遭遇しやすいストレス由来の病気の中でも、なかなか診断が難しい二つの病気を紹介したいと思います。
①機能性ディスペプシア
おもに食欲不振、吐き気、胸焼けなどの症状となって現れます。ところがこの病気、胃カメラやCTをしても異常は見られません。そのことから診断がつきにくく、患者さんもドクターショッピング(症状が治らないため、いろいろな病院をあたる行為)を繰り返して、長い期間適切な治療や投薬が受けられず苦しむ病気です。
罹患率は意外と多く、健康診断を受けた人のうち10%ほどがこの病気にかかっているとも言われています。
治療法としては主に薬物療法になります。
食欲不振を改善するためにはアコファイドやガスモチンといった胃運動改善薬が処方されます。吐き気止めにはプリンペランやナウゼリン、ストレス対策として抗不安薬の
デパスで対処を行います。胃痛がある場合は胃酸を抑える薬が処方される場合もあります。
また漢方薬としては六君子湯や人参湯、五令散などが食欲不振や軽い吐き気に有効な場合もあります。
また鑑別が難しい病気に「非びまん性逆流性食道炎」という病気があります。これも胃カメラなどでは顕著な病変が認められない逆流性食道炎です。治療には胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害剤(パリエットなど)を処方すると症状の軽減が認められます。
いくつかタイプがあり、便秘になってしまう人、下痢になってしまう人、ガスが腸管内にたまりお腹が張る人の3タイプです。
これも多くの場合、内視鏡検査で異常が認められず、診断に苦慮する病気の一つです。
この治療もおもに薬物療法で、腸管の運動を正常に整えるセレキノンや漢方では大健中湯などが処方されますが、大きく改善することは少ないようです。
この過敏性腸症候群の原因はストレス以外にも、腸内細菌や食物アレルギーが原因とする説もあります。実際に、機能性ディスペプシアの場合でもそうですが、食事を改善することで症状が抑えられるケースもあるそうです。
いずれにせよ、体調不良が出たらすぐに医師の診察を受けてください。
ささいな症状に大きな病気が隠れていることもあります。
健康は大事です...!
それでは次の記事でお会いしましょう!