ダイエットも頭の良さもメンタルも思うがまま?!心理学的「思い込み」の力!
今回は「思い込みの力」を上手く役立てる心理学的手法をご紹介します。
みなさんは今取り組んでいる目標はありますか?
あるいは解決したい問題などがありますか?
ダイエットをしたい、メンタルを強くして緊張しないようになりたい、頭が良くなりたいなど。
それ、実は思い込みの力を利用することですべて叶えることが出来ます!
以下、思い込みの力で成果を上げた研究例を紹介します。
<ダイエット効果を上げる思い込み>
アメリカで、ホテルの客室係を対象にした実験が行われました。
被験者を以下の二つのグループに分けました。
片方のグループには「ベッドメイキングや客室内の掃除、荷物カートを運ぶなどの行動は、激しい運動と同程度のカロリーを消費する」と説明を行いました。もう片方のグループにはそのような説明は行いませんでした。
4週間後に彼らの身体の状態をチェックしたところ、客室係の業務は運動になると説明したグループのメンバーにのみ、体重や体脂肪の減少、血圧の低下が見られたのです。一方で何も説明を受けていないグループにはそのような効果は見られませんでした。
やっていることは同じはずなのに、「客室係の業務は運動になる」と思い込めば、その通りになることが証明されたのです。
この心理効果はマインドセットとしても知られています。みなさんも運動を始める場合、「ウォーキングはダイエットにきわめて効果的である」「短時間でも毎日運動すれば、基礎代謝があがり健康的に痩せられる」などと自分に言い聞かせれば、運動が健康やダイエットに与える効果を増進させることができるでしょう。
<頭を良くする>
アメリカでの研究です。
125人の被験者を集め、以下の二つのグループに分けて、「この栄養ドリンクには知能を向上させる働きがあります」と説明した栄養ドリンクを飲んでもらいました。
一つ目のグループは1.89ドルとラベルが付いた栄養ドリンクを飲んでもらい、二つ目のグループには0.89ドルとラベルの付いた栄養ドリンクを飲んでもらいました。ちなみにラベルが違うだけで中身は一緒です。
その後、両グループにパズルを解いてもらいました。
その結果、高価なラベルのドリンクを飲んだグループは平均9.7問のパズルを解いたのですが、安いラベルの付いたドリンクを飲んだグループは平均6.8問でした。
思い込みによって頭の回転まで速くなるのですから驚きですね...!
この効果はプラセボ効果としても知られていて、実際に薬の成分がふくまれているわけではないのに、お医者さんから丁寧な説明を受けた上で「この薬はうつに効きます!」と渡されたものを飲むと、うつが改善される現象は多くの臨床試験でも観察されています。
<スピーチやテストで実力を発揮する>
ハーバード大学で、300人を対象にした研究が行われました。
スピーチやテスト前などで緊張や不安を感じたとき、「わくわくしてきた!」「楽しくなってきた!」と唱えた人たちは、そうでない人たちに比べて、スピーチの評価点やテストの点数が約20%もアップしたのです。
この心理的手法はリアプレイザルともいわれていて、緊張や不安・ストレスを前向きにとらえる発言をすると、ストレスが軽減されることが分かっています。
以上です。
思い込みの力は意外と多くの問題に有効です。
日常生活に取り入れてみてくださいね。
それではまた次の記事で!