ゆうちゃんの家

メンサ・科学者・自閉症スペクトラム。心理学・薬学・医学・アイディア発想・エッセイ等(@UCHAM0410)

日常生活でできる...!「うつ対策」について

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今回は日常生活でできるうつ対策に関してです。

 

厚生労働省の調査によると、人口15人あたり一人が人生でうつ病を経験するとされています。

世界の疾患負荷でも第三位を占めるほどで、大きな社会問題になっていることはみなさんご存知のことと思います。

 

今回は「うつ」に対して、日常生活で効果のある良い習慣を紹介していきたいと思います。

 

その良い習慣とは何か?

 

結論からいうと「コーヒーを適度に飲む」「運動をする」です。

 

 

<コーヒーを適度に飲む>

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ハーバード大学が行った調査です。

彼らは、うつ病ではない人約5万人を5年間追跡調査しました。

 

その結果、一日4杯以上のコーヒーを飲んでいた人たちはうつ病の発症リスクが20%も低かったのです。

この効果はコーヒーでのみ認められ、カフェインレスコーヒーや他のカフェイン入りの飲料では見られなかったとのこと(*1)。

 

その他の研究でも自殺のリスクが半減したとの報告もあり、コーヒーを飲むことがうつや自殺を予防することが示唆されています。

 

この他にもコーヒーには様々な健康効果が実証されており、飲まない手はありません。ただし、コーヒー中のカフェインは半減期が5時間程度あるので、午後3時以降のコーヒーは睡眠に悪影響を与える可能性があります。避ける方がベターでしょう。

 

(注意事項:カフェインは、パニック障害を悪化させるとの報告もあります。またそれほど多くの方に当てはまることではないのですが、カフェインに高い感受性があり、コーヒーを飲むと気分が悪くなったり、吐き気を催す方もいらっしゃいますので、ご自分の体調・体質に合わせてお試しください)。

 

 

<適度な運動>

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これは前の記事でお知らせした通りです。

 

アメリカの心理学者が行った研究です。

156名のうつ病患者を集め、「①抗うつ薬で治療したグループ」「②1回あたり30分の運動を週3回行ったグループ」に分けて、数ヶ月後のうつ症状を比較した結果、どちらのグループもうつ症状は見られなかったといいます(*2)。

またその半年後、抗うつ薬で治療を続けたグループのうつ病再発率は38%だったのに対して、運動を続けたグループは8%であったとのことです(*2)。

 

運動がうつ病対策・治療に非常に強力な手段であることが示唆されています。

 

運動にも様々な健康効果や脳の萎縮を食い止める効果などが実証されていますので、無理のない範囲で行っていただければと思います。

 

<まとめ>

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①コーヒーはうつの発症リスクを低減させる。

②適度な運動は、抗うつ薬以上のうつ病治療法となりうる。

 

以上になります。

 

うつ病は重大な病気です。

本当につらくなったら、通院治療をすることをおすすめいたします。

 

うつ病は本当につらい病ですので、信頼できる周りの方々を頼ること、場合によってはストレスの源から逃げることも忘れないでくださいね。

 

 

以下に参考文献を載せておきます。

豊富な科学的データをもとに、よい習慣や運動の多大な効果が示されています。

 

それではみなさん、また次の記事で...!!

 

 

<参考文献>

*1:サンジブ・チョブラ、デビッド・フィッシャー著「ハーバード医学教授が教える健康の正解」(ダイヤモンド社

*2:アンダース・ハンセン著「一流の頭脳」(サンマーク出版

 

 

 

 

 

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