ゆうちゃんの家

メンサ・科学者・自閉症スペクトラム。心理学・薬学・医学・アイディア発想・エッセイ等(@UCHAM0410)

人生の幸福度が上がる習慣とは?

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今回の記事は「幸せを感じやすくなる脳にする習慣」についてです。

 

みなさんは「幸せ」は何で決まると思いますか?

お金持ちになる、好きなことを仕事にする、素敵な人と結婚して素晴らしい家庭を築く、カッコいい車を買う、広い一軒家に住む、毎日おいしい料理を食べる...等々。

幸せとは人それぞれの考え方がありますので一概には言えないですね。

 

今回は人生への満足度を決定する、セロトニンドーパミン・テストステロンという私たちの身体の中にある物質に着目しました。この脳内物質を上手に操って、意欲や幸福度を高める方法をご紹介します。

 

 

<幸せの約50%は遺伝子で決まる!?>

幸福に対する研究は世界中で行われています。

今のところ、残念ながらというかなんと言うか難しいのですが、

人生の幸福度の約50%は遺伝子で決まる

ということが分かっています。

 

ロンドンの研究グループが、5-HTTという幸せに関する遺伝子を発見しています。

5-HTTとは「セロトニン」という脳内物質に関わる遺伝子です。

このセロトニンが不足すると、意欲の低下やうつなどを引き起こすことが分かっています

この5-HTT遺伝子には、LL型とSS型とその混合型の3つのタイプがあるのですが、LL型の遺伝子を持つ人は、70%が自分の人生に高い満足度を感じているということが研究の結果分かっています。逆にSS型の人の人生への満足度は20%程度でした

 

ちなみに日本人はLL型が世界の中でも極端に少なく、SS型が多いです。つまり日本人は遺伝子という側面だけから考えると、悲観的になりやすく、人生への満足度も低くなりやすい可能性があるのです。

 

では50%が遺伝で決まるとして、残りの50%は何で決まるのでしょうか?

 

 

<幸せの40%は自分の行動や考え方で決められる!>

5-HTTで人生への満足度が50%決まるとして、残り50%の内訳はどうなっているのでしょう?

 

のこり50%のうち、10%は自分の収入の高さや住んでいる家・持っているものなどの物理的・経済的要因できまるそうです。

 

意外とお金をたくさん持っているかどうかは人生への満足度に大きな影響を与えないようです。

 

では人生の幸福度を決める残り40%の要因は何なのでしょうか?

これは「自分の行動や考え方」で決まるとされています。

 

 

<その日起こった小さな幸せや感謝を日記に書くと幸福度が上がる>

一日を過ごしていると、ネガティブなこともポジティブなことも起こると思います。

たいていの人はネガティブなことのほうが記憶に残る傾向があるそうです(これをネガティブフレームと言います)。

そのせいでネガティブな思考や認知に陥ってしまいます。

 

これを防ぐ方法が「その日起こった幸せなこと、うれしかったこと、楽しかったことのみを日記に書く」ことです。

また「感謝の気持ちを日記に書く」「小さな感謝の気持ちを人に示す」こともとても効果があります

(別に日記ではなくともTwitterFacebookでも良いのですが、日記帳の方があとから見返しやすいです)

 

これを習慣づけることにより、ネガティブなことにばかり目が向きがちだった性格が、ポジティブなことにも注目するように変わります

人のパーソナリティーは最速で8週間で変えられることが脳科学的に明らかになっていますので、それくらいを目安に続けてみてください。

 

ぜひぜひ試してみてくださいね...!

 

 

次からご紹介するのは「意欲」を上げる方法です。

やる気をコントロールできれば、いやなこともポジティブな気持ちでやることができ、人生の幸福度もあがるでしょう

「意欲」をあげる方法を二つご紹介します。

 

 

<ドーパミンを増やす>

脳内物質の一つであるドーパミンは「意欲」に関わる物質です。脳内の「側座核」という部分から放出されるドーパミンによって「意欲」がもたらされることが分かっています。

 

このドーパミンをたくさん放出させる生活習慣が分かっていますのでご紹介したいと思います。

 

自分へのごほうびを決めておく。

実は、「自分にとって利益となるかもしれない」という状況を脳が感知すると、ドーパミンが放出されることが明らかとなっています

 

これを応用します。

 

たとえば学校の勉強をしないといけない、もう少し頑張って明日のプレゼンの資料を仕上げないといけないという状況で、なんとかやる気を出して頑張るためには、「これが終わったら大好きなおやつを食べていい」とか「これが終わったらスマホでちょっと遊んでもいい」のように、自分へのごぼうびを決めておくのです。これにより脳が自分への報酬を予期しドーパミンを放出し始め、いやなことに対しても意欲的に取り組むことが出来ます。

 

嫌なことをいやだと思わずに実践できれば、ネガティブな感情がわかなくなります。

きっと人生の幸福度は上がっていくはずです。

 

 

<テストステロンを増やす>

このテストステロンも意欲に関わる物質です。

またテストステロンが増えると運動によるダイエットの効果も上昇することが知られています。

 

ではこのテストステロンを増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

日常生活で簡単に行える方法としては、軽い運動(ウォーキング程度で可)としっかり睡眠(7時間以上)をとることです。

軽い運動やしっかりとした睡眠はメンタルの改善や、以前ご紹介したように脳の萎縮を食い止める効果も報告されているので、やらない手はないです。

yuukoki.hatenablog.com

 

以上、いかがだったでしょうか?

 

幸福に関しては前述の通り様々な研究が行われているため、また機会があればご紹介していきたいと思います。

 

それではまた次の記事で〜。

 

 

 

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