ゆうちゃんの家

メンサ・科学者・自閉症スペクトラム。心理学・薬学・医学・アイディア発想・エッセイ等(@UCHAM0410)

【エッセイ】とあるマキャベリズムの独り言(その①)

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【背景】

今回は、マキャベリズム傾向の高かった私に関する記事です。

普段私(マキャベリズム)はどんなことを考えているのか、どんな特徴があるのかをまとめていきたいと思います。

完全に個人的な考え方になりますので、エッセイになりますでしょうか?

私のダークトライアド傾向は過去記事をご参照ください。

ダークテトラッドもやってみたかったのですが、サディズムテストというのは見つからなかったので、それについてはまた今度!

yuukoki.hatenablog.com

 

【おことわり】

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二つおことわりをしておきます。

①多くの場合、その人が単一のパーソナリティだけかどうかは分からない

実際の人間のパーソナリティというものは実はスペクトラムです。

つまり、誰しもサイコパス傾向は少しは持っており、誰しもマキャベリズム傾向・ナルシシズム傾向はあります。それが極端に偏ると人格障害になるというだけです。純度100%のマキャベリズムというのは存在しないでしょう。私の場合は、サイコパス傾向は少し高め・マキャベリズム傾向はかなり高めで、スキゾイド傾向も高めな人だと思います。そういうパーソナリティが混在しているという前提でお読みください。すべてのマキャベリズムが記事の内容のように考えているわけではないと思います。私より極端な(純度の高い)マキャベリズムもきっといるでしょう。

②その人の言動・思想はパーソナリティだけに依存しない

基本的にその人の言動・思想は、

(言動・思想)=先天的なパーソナリティ x 環境 x 後天的な知識

で決まります。環境には共有環境と非共有環境があります。「みんなと共有している環境」と、「その人だけが見えてる・感じてる環境」です(ちなみに行動遺伝学用語では共有環境とは「家族・家庭環境」、非共有環境とは「家族・家庭環境以外の環境」を指します)。みなさんも環境・状況によって考え方や判断、行動は変わるでしょう?子供の頃と大人の今とでは、知識・経験の量や質が異なっているのだから考え方・判断は異なっているでしょう。そういうことです。その人の行動・思想をパーソナリティのみで語ることは実はできないのです。

 

パーソナリティはあくまで「その人」を特徴付ける属性の一つにしかすぎません。

サイコパスだからいつも〜のように考えているはずだ」とかいう指摘がよく聞かれますが、そういう考え方はただその人にレッテルを貼ってむりやり理解しようとしているだけ。「一部の韓国人は嫌い。だから、韓国人全員嫌い」みたいな極論を言っているのと同じです。たとえサイコパスであったとしても、その行動・思想は環境や後天的知識に大きく左右されます。

ある凶悪事件がおこると、いつも犯人のパーソナリティを中心にコメンテーターが議論を展開しますが、あれは間違いを生むもとです。自称専門家のプロファイリングがだいたい外れているのは、みなさんもよく目にすると思います(彼らは知ったかぶりで犯人のプロファイリングを専門知識ゼロで展開しますが、犯人の性別すら間違うという愚か極まりないミスを連発してお茶の間を笑わせてくれます)。

繰り返しますが、その人の行動・思想は、パーソナリティだけで決まるものではありません。

 

 

マキャベリズム(私)の特徴】

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私のマキャベリズム特性に由来していると思われる主な特徴を書きます。

私の書いたマキャベリズムの特徴を見直してみると、改めて思うのはマキャベリズムとは「合理主義」「利益重視」なのが改めて分かります

 

①初めてあった人に対して

初対面の相手、私は以下の三つの観点でしか見てません。

「自分より弱いか?」

「操りやすいか?」

「本性を隠していないか?よく出来た『仮面』を付けていないか?」

以上3つに関しては数秒で判断できます。後から知ったのですが、どうやらこれ、私に限らず、マキャベリズム特有の行動特性のようです。マキャベリズムは相手が操りやすい人であると判断すると、脳のある部位が興奮状態になり、その人に対して搾取的な行動を繰り返すようになるという研究報告があります。私も例に漏れず、上記三つの質問にすべてYesな場合、大喜びします。コントロールしやすいし、たとえ戦っても負けることのない御しやすい相手だからです。イージーモードってことです。

②相手を操る方法

私は相手を操りたいと常に思っています。しかし、相手の意志を無視して操るだとかそんなことはしません。なぜなら失敗する確率の方が高いからです。反感も買います。私の相手を操る方法はみなさんと全く同じ方法です。つまり「相手の信頼を勝ち取る」ことです。

はっきり言います。私は喉から手が出るほど「信頼」が欲しいです。何故かというと理由は2つあります。一つ目は「信頼してくれた相手は操りやすくなるから」です。当たり前ですよね?初めから「私は詐欺師です」といって相手をだます人はいません。まずは相手に信頼されることが必要です。二つ目は「信頼されると、ちょっとしたミス・いたずら・悪事は見逃してもらえるから」です。その結果、私の自由に動ける可能性は飛躍的に高まります(ミスやちょっとした悪意も見逃してもらえないカチカチの人間関係を想像してください。まったく身動きとれなくなりますよね?これは私の利益を大きく損ないます)。この世は「信頼」で出来ていると言っても過言ではありません。お金でさえ信頼の塊です。1万円札は「1万円の価値がある」とみなさんが思って信頼してるからそれだけの価値があるんです。もしお金から信頼がなくなればただの紙くずです。それだけ「信頼」は大事なものです。信頼こそが世の中を動かしています。逆に言えば信頼さえ手にいれれば大抵のことは思うがままです。

では「他人の信頼を勝ち取る」お手軽な方法とは何でしょうか?

色々コツはありますが、長くなるので一つだけ公開します。とても簡単な方法でコストゼロ・労力ゼロの方法です。それは「他人よりもちょっとだけオーバーに丁寧に接する」です。これは常に意識してください。朝会ったら「おはようございます」は当たり前ですが、これをはっきりとした明瞭な声で・軽く会釈をし・素敵な笑顔を忘れずに行います。このとき注意してほしいのが「他人よりもちょっとだけオーバーに行う」点です。他人と同程度の丁寧さでは相手の印象に残りません。ちょっとオーバーに行えば「あれこの人、他の人と違うな」となり、相手の印象に確実に残ります。たったこれだけで相手の「信頼」を勝ち取れるのですから安いものです。もちろん朝の挨拶だけではないです。エレベーターで会ったときも礼儀正しく(装って)はきはき笑顔で挨拶しましょう。相手が降りるときは開くボタンを押してあげましょう。別れるときも会釈をしましょう。丁寧・礼儀はタダです。一方で、得られる「信頼」はプライスレスです。「信頼」は色々なところで今後利用できます。ぜひすこしオーバーなくらい礼儀ただしく振る舞いましょう

③信頼を勝ち取ったあとに絶対やるべきこと

これは「自分の意志表明を行うこと」です。「私ってこんな人なんです」というのを開示することです。これをやらない人が多い!もったいないです。信頼を得たら、ぜひ自分が相手に植え付けたい自分像を伝えましょう。相手の信頼を勝ち取ったら多少のミスや悪意は見逃されると言いましたよね?

信頼を勝ち取ったらまず私がやることは「私は自己の利益しか考えないタイプの人です」ということを遠回しに周りに伝えます(つっけんどんに言ったらダメですよ。せっかく勝ち取った信頼を失います。素敵な笑顔・優しい口調を添えて、テヘペロ的に伝えます笑これをやらないと何が起こると思います?信頼できる「いいやつ」認定されてしまい、色々頼まれごとをされたりする「便利屋」扱いされてしまいます。私にとってデメリットしかないです。「私は自己の利益だけを考える人です」ということを周りに分かってもらえれば、下らない頼まれごとをされる確率はぐっと減ります。嫌な飲み会に誘われる確率も減ります。その結果、自分の自由な時間は増えます。残業を押し付けられる確率も減ります。いいことだらけです。色々断りづらいことも笑顔ではっきり断れます。信頼さえあれば「xxちゃんはああいう人だから♪」となって私が何もせずとも勝手に許してもらえます。自分の意見をずけずけ言ったり、多少の悪事を働いても「xxちゃんって個性的だね♪」で納得してくれます。かなり人生がイージーモードになるのでぜひおすすめします。

④むやみに敵をつくらない

マキャベリズムは誤解されてることが多いと思いますが、私はできるだけ敵をつくらないように振る舞っています。答えは簡単です。敵を作るのは時間と労力に無駄が生じるからです。たいていの人は私の利益にならないです。ところがです。敵に回ったとたん元気よく私の足を引っ張り、私の悪い噂をたてたりします。私にとって敵をつくることなどデメリットしかありません。私は誰よりも大切な自分の利益のために、みんなと出来るだけ仲良くします。特に私のモットーは「手強い人ほど味方につける」です。手強い人とは戦っても勝てる確率は低いわけです。操ることも難しいでしょう。でも味方に引き入れられれば、手強い敵が減ってデメリットが減り、手強い相手を味方に出来るわけですからメリットが増えるんです。こんないいことないですよね?嫌なやつ、手強いライバルほど味方につけましょう。

⑤死んだ後の世界を心配したり、期待するのは時間の無駄

よく自分の死んだあとどうなるとか色々悩む人がいます。はっきり言いますが、時間の無駄ですね。

これは断言しますがあなたが死んだ後、「もっとこうすれば良かった」「こんなことしなきゃ良かった」とか後悔することは絶対にありません。「私の死後、あの業績は世界に語り継がれるかも」とか思っても絶対に満足することはありません。断言しますよ。なぜだと思います?答えは簡単です。その時あなたは死んでいるからです。死んだら頭脳は働きを停止します。よって後悔という感情も満足という感情もわき起こってきません。だからどうか、生きている間に幸せになるためにはどうすればいいかということにあなたの大切な時間と労力を割きましょう

私は生きている間に幸せになることに全力投球してます。そのためなら他人も利用します。私が死んだ後、私の死体を蹴る人もいるかもしれませんが、全然構いませんよ。そのとき私は死んでるんですから、痛くもかゆくもありません(私が生きている間は蹴らないでください、痛いから笑)

どこかの詩人の言葉です。「あなた自身のために行ったことはあなたが死ねば消える。だがあなたが他人や世界のために行ったことは、あなたが死んだ後も残る」。おっしゃるとおりです。正しいです。でもこれ、もっとも重要なことが抜けてます。「あなたはそのとき死んでいるから満足も後悔も感じない」という文をぜひ追加していただきたかったですね。

 

まだまだ紹介したいマキャベリズム特有の思考・行動・戦略がありますが、また後日〜♪

 

 

 

【一般的に言われているマキャベリズム特徴と私の比較】

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ここで一般的に言われているマキャベリズム特性に関して、私の個人的意見を述べてみます。

①合理性が全て?合理的であれば人の気持ち・ルール・道徳なんてどうでもよい?

これはその通りです。合理性が全てです。付け加えるなら、合理性だけでなく、論理性、生産性、合目的性も大事です。

たとえばルールに関して。日本は法治国家です。よって私は法律は守ります。犯罪や暴力なんて知能の低い人間のやることです。私は日本にコミットメントしてますので法は守ります。しかし何の権限もない人間が勝手に作ったルールや私がコミットメントしていないルールを守るかどうかは私の利益に従って決めます。

例えば道徳はどうでしょうか?道徳とは本来儒教の教えです。日本は宗教国家ではありません、法治国家です。よって宗教由来の道徳なんてものを守る義務なんて実際どこにもないんですよ。よって私が道徳を守るかどうかは私の判断で決めます。道徳を守ることで私にメリットがあるのなら守ります。メリットがないなら守りません。そんな義務はありませんので。繰り返しますが、マキャベリズムは利益重視です。同じ理由で、私には「恥」や「良心」なんてものはありません。理解はしてますが、行動・判断の動機としては採用しません。

人の気持ちを考える?もちろん考えはします。しかし重視はしません。理由は簡単です。私にも他の人と同様、私には私の気持ちがあるからです。何故・どういう理由で「私の気持ち < 他人の気持ち」という式が成り立つのでしょう?他人のことは他人が考えています。しかし自分のことは自分しか考えてくれません。そうでしょ?

たとえばあなたに兄弟がいたとしましょう。例えばお兄さん。小さい頃仲良く遊んだことでしょう。しかし、彼もいずれ大人になって結婚して子供をもって家庭ができます。そうなるとどうなると思います?お兄さんの中でのあなたの重要度は確実に下がります。お兄さんにとっては今は家庭が奥さんがお子さんが何より大事になります。当然あなたのことなんか二の次です。これは当たり前のことです。ご両親だってご両親自身の人生があります。あなたにすべてのリソースを割いてくれるわけないんですよ。今はあなたにとってとても大切な人でも、大半の人はいずれ離れていきます(あなたの意志とは関係なく)そういう視点でみた場合、血のつながりのない他人なんかがあなたのことを思ってくれてるわけないんです、というかそんなこと期待されたら相手が困ります笑。他人はご自身の幸せのため一生懸命脇目もふらず頑張っています。あなたが助力するまでもありません。それで他人がコケたら、それは助けなかったあなたの責任ではなく、その人自身の責任です。努力・能力が足りなかった、ただそれだけでしょ?私の知ったことではありません。あなたも一生懸命ご自分の幸せのために脇目もふらず頑張りましょう。他人のためにあなたの大切な時間と労力を(すくなくともタダでは)払わないでください。もっと自分と自分の利益を大切にしてくださいね。

②人を操る傾向がある?

⇒②に関しては前述の通りです。人を操らない人生なんて私には考えられません。人を上手に操って、人生イージーモードにしましょうね。

③息をするようにウソをつく?

これはないですね、とんでもない誤解です。私はあんまりウソはつきません。そもそもウソをつくのは上手ではないです。しかも、ばれたときのデメリットが大きいです。前述のとおり私の生存戦略は「信頼」を勝ち取って自然と相手を操るものです(強引に人を操るのはおすすめしないです。意図がバレバレなので。私の経験上、人間は「いま私操られてる?」という感覚に恐ろしいほど敏感です。下手すればすぐこちらの思惑がバレます)。信頼を失う可能性のある戦略は私から見ればリスキーであると映ります。

ただあえて言うなら、ウソをつくときは9割本当の話をして1割ウソを混ぜるというやり方はよくやります。かなりの確率で成功します。あとはサプライズですね。「え!そうなの!?」と相手が思うようなサプライズ型のウソはほぼ100%成功します。ウソのつき方はまた後日まとめますね。書きたいことが多すぎるので笑。

④ズルをする傾向がある?

⇒ばれない且つメリットがあるならします。ばれる且つデメリットがあるならしません。明快です。

⑤他人は簡単にだまされたり操られたりすると思っている?

はっきりYesです

⑥自分の情報を開示しない傾向がある?

⇒開示して差し障りのない情報は積極的に開示します。その方が相手の信頼を勝ち取りやすいですから。心理学でも自己開示が相手の信頼・親近感を得るのに有効なのは証明されてます。私は、相手のメリットにならず自分のデメリットにもならない情報ならば開示する傾向があります。欠点や弱点は開示しません。

⑦生産性(利益)を重視する?

⇒当然です。合理性・生産性・論理性・合目的性が全てです。

 

 

まだまだ書き足りないことがありますが、それは次回以降書いていきたいと思います。

マキャベリズム思考は確かに偏ったところはあります。

ただ自分の利益を大切にする考え方という見方もできます。

私目線で言わせてもらうと、この世の中は他人の幸せを考えすぎて自己犠牲を払う人が多すぎます。

もっとご自身の幸せを考えて・優先させて大丈夫ですよ!

優しすぎて損をしている人はぜひマキャベリズム思想を参考にしてくださいね!

 

 

 

 

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