その目標、ホントに無理?不可能の錯覚
今回は目標達成法をご紹介します。
みなさんは目標はもって日々を過ごしていますか?
人間は平均で約10個ほどの目標をもって過ごしていることが分かっています。
この目標には「今年は結婚するぞ!」「起業するぞ!」という大きな目標も含まれますし、「今年はダイエットするぞ!」「毎日運動をするぞ!」という小さな目標も含まれます。
目標を持つことは言うまでもなく大事です。
自分の成長につながりますし、日々努力することがあるだけで楽しい毎日になります。
ただ、目標が達成できなかった場合、「なんて自分はダメなんだ...」と自己嫌悪や自己否定が起こってしまう場合もありますので、気をつけなくてはなりません。
今回は目標を達成するために役立つ3つの情報をご紹介したいと思います。
<目標が達成できないかも...という錯覚現象>
①目標達成を困難にする錯覚・思い込み
こんな研究があります。
小学3年生の子供を集めました。
それて「5円玉を机の上に立ててみてください」と指示を出しました。
その結果、半分の子供は5円玉を立てることに失敗しました。
次に、「5円玉を机の上に立てて、その5円玉の穴に糸を通してください」と指示を変えたところ、ほとんどの子供が5円玉を机の上に立てることができたのです。
なぜこのような現象が起こったのでしょう?
解釈としては、はじめの指示は5円玉を机の上に立てることがゴールになっていて、かつ子供達は「5円玉を立てるのは難しい」と思い込んだからだと考えられています。
一方で二回目の指示では、5円玉を立てることはただのプロセスになっていて、ゴールではなくなっています。そのため、子供達の「5円玉を机の上に立てるのは難しい」という思い込みがなくなり、成功率が上昇したのではないかと考えられています。
②悪い錯覚や思い込みがあるかもしれないことを自覚する
私たちは目標をたてて、いざ挑戦しようとするとき、「無理かもしれない...」などの悪い思い込みや錯覚にとらわれてしまい、そのせいで目標が達成できなくなることが多々あるのです。「自分は今、錯覚のせいで目標が難しく見えているだけかもしれない」と自分に問いかけてみましょう。
<SMARTシステム>
①正しい目標設定の仕方
なんとなく漠然とした目標設定では、なんとなく努力して、そしてだいたい失敗します。
目標を効率よく達成するためには、目標の立て方も重要になってきます。
この目標を達成する確率を上げるための目標設定法をSMARTシステムと言います。
Simple・Specific...より簡潔に、より具体的な目標設定をする。
Measurable...評価可能な目標設定にする。
Achievable...達成可能な目標設定にする。
Realistic...現実的な目標設定にする。
Time-bound...期限を決める(だらだらやらない)
頭文字をとるとSMARTとなるので、SMARTシステムと呼ばれています。
②良い目標と悪い目標
例をあげましょう。
・ダメな目標設定...「英語を勉強しよう!」
・良い目標設定...「来年のTOEICで100点アップするために、毎日単語帳を20ページ勉強する」
目標は達成可能でなければいけません。
達成不可能・実現不可能な目標を立てて努力するのは時間の無駄です。
また、評価可能な目標でなければいけません。「毎日単語帳を20ページ勉強する」はできたかどうか判定可能ですので、その日努力したかどうかを自分で客観的に判断できます。その結果、「だらだら無駄に時間ばかりかけた割に何も進んでいなかった」という最悪の事態を回避できます。
SMARTシステムにのっとった目標設定をしましょう!
<やる気を出すには?>
①きつい努力や自分の幸せとは関係のない努力は続かないことを自覚する
きつい努力はつづきません。
目標を達成したら自分にどのような良いことがあるかをイメージしましょう。
ダイエットが目標なら、「あの可愛い水着が着れて、夏のビーチで楽しく過ごせる」などをイメージしましょう。
英語を勉強することが目標なら、「英語がペラペラになって、いままで避けがちだった海外との会議や海外出張、国際学会などにも積極的に呼ばれて、みんなから頼りにされる」自分像をイメージしましょう。
自分の幸福と目標達成を必ずリンクさせましょう。
②習慣化する
SMARTシステムにのっとって目標と具体的なやることリストを作ったら、とりあえずやってみることです。やるうちに自然とそれがただの習慣になり、苦ではなくなっていきます。
みなさんも朝起きたら歯を磨いたり、顔を洗ったりしますよね?
朝のランニングをしたりする人もいるでしょう。
それをいちいち「めんどくさいな...」「きついな...」と感じる人はいないはずです。
なぜなら「習慣化」されているからです。
「とりあえずやってみる」が習慣化を引き起こし、努力が苦ではなくなるでしょう。
③集中力を上げる
集中力を上げるには二つの方法があります。
一つは「集中力は長続きしないことを自覚すること」です。
人間の集中力には個人差があり、だいたい45分〜2時間が限界だということが分かっています。それ以上の時間をかけて努力しても、集中力が落ちていてパフォーマンスが低下するので、努力の成果は出ないし努力が苦になるだけの時間の無駄が起こります。
そこでおすすめなのは、「ポモドーロ・テクニック」です。
30分だけでいいのでめちゃくちゃ集中して、5分休憩をとる。これを繰り返すのです。これで無理なく集中でき、生産性も向上します。
二つ目の方法は「適度におやつを食べる」です。
実は血糖値が下がるときに人間の集中力は低下し、血糖値が上がると集中力が上がることが分かっています。
よって、上手におやつを食べて血糖値を上げることで集中力を維持することが大切です。
おすすめなのは低GI食品です。
ふつうのおやつを食べた場合、血糖値はすぐ上がりますが、その後すぐに下がってしまうため、集中力も長続きしません。
一方で低GI食品を食べた場合、血糖値は緩やかにあがるため、集中力が長持ちしやすいと考えられています。
以上です。
目標設定から達成までの方法になります。
ぜひ試してみてくださいね!
下記には創造性を上げる方法・良い習慣・心理学的思い込みの力による目標達成術・自分を売り込み周りの力を借りる自己プロディースの方法も紹介しています。
ぜひ過去記事もご参照くださいませ!