ゆうちゃんの家

メンサ・科学者・自閉症スペクトラム。心理学・薬学・医学・アイディア発想・エッセイ等(@UCHAM0410)

【日記】自閉症スペクトラムの人の一日(平日ルーティーン編)

【概要】

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前回は休日ルーティーン編でした。

yuukoki.hatenablog.com

 

今回は平日編です。

私の仕事は研究者なので、比較的自分一人でやる仕事が多く、自閉症傾向・スキゾイド傾向にある私にも向いてるな、という実感があります。

とはいえ、普通の人に「変わってる」と言われることが多いです笑。

そう言う部分を楽しんで(?)いただければなと思います。

 

 

【とある平日の午前】

とにかく私は早起きだ。

朝五時前には目が覚める。

もっとも、寝てないとわけではない。早寝なのだ。夜九時には寝てしまう。

 

平日であろうと休日であろうと私の一日のスケジュールはほとんど変わらない。

というか変えるのが嫌い...とまでは言わないが面倒くさいのだ。

 

朝起きたら歯磨きをして顔を洗って部屋を軽く掃除する。コーヒーを飲みながら、YouTubeをぼんやり見る。目が冴えて来たら読書タイム。朝ご飯を食べて朝シャワー浴びて、出かけるまでの数時間をのんびり過ごす。

 

私は満員電車が大の苦手だ。

人口密度が高いと気持ち悪くなってくる。

なので私はすぐに降りられるように各駅停車にしか乗らない。

もともと人に近寄られるのも嫌だし、パーソナルスペースは広く人だし、スキンシップがダメだから他人と密着しながら電車に乗るとか私的にはあり得ない。

防音イヤーマフにマスクに目深にかぶった帽子のフル装備でなんとか外の世界を遮断する。

ちなみに電車に乗っている時間はわずか6分なのだが、それでも私のメンタルは朝からボロボロだ。

 

駅に降りると、人ごみから解放され、私のメンタルは一気に回復する。

この「一気に」は決して誇張表現ではない。本当に数秒で、さきほどまでの吐き気と耳鳴りや頭痛諸々が消えてなくなる。

 

 

【会社にて】

私は、とある研究所に研究者として勤めている。

朝職場につき部下に挨拶を交わし、今日の実験の試薬をチェックし、実験台の整理を行い、書類の山があるデスクにつく。ADHDなので、例によって例に漏れず片付けはしない。

 

私の席は、他の人の席からかなり離れた位置に配置されている。

何度も言うが人と近い距離にいるのが苦手なのだ。

幸い、私はそのフロアのリーダーなので、勝手に席を移動・配置する権限がある。

妙な雑用を回避する権限もある(結果他の人がやることになる)。

リーダーなのに人の管理をしなくても良いし、お給料もいい。

本当に私に合った職場だと思う。

(たぶん周りは「変な人だな」と私のことを思っているだろうが、全く気にならない)

 

研究者という仕事も私には合っている。

ほぼ自分一人で仕事ができ、時間も自由(裁量労働制)だからだ。

部下がつくこともあるが、その部下も研究者なので、基本的には一日の大半はお互い個人単位で動く。

丸一日会話を交わす必要もなく終わる場合もある。

 

また研究者とはいわゆる科学者で、事実や論理、アイディアさえ出せれば結果が必ず伴う。

人相手のお仕事(営業、コンサルとか)ではこうもいかないだろう。

私にとっては科学者とは意外と単純な仕事だ。

熱い討論などやらない。

答えなんて自分一人で出せる。

 

まず初めにやることは、最新の文献をPubMedで検索し、軽く目を通すことだ。

新聞は読まないが、文献チェックは大事だ。

そしてアイディアノートを開き、昨日まで立てた論理構造の続きを行う。新しいアイディアを書き込み満足したら、実験を行う。

私はマルチタスクが苦手なので、実験中は何にも考えていない。

無心で実験を行う。

 

論理構造の構築や水平思考は得意なので、実験する上で必要な仮説はあまり間違えたことがない。多くの場合予想通りの実験結果が得られて満足するし、逆に予想を裏切る結果であれば、それはそれで面白い。

 

そして、実験の待ち時間などの、開いた時間が出来ると、私は誰かに一方的に私の哲学やアイディアを話しまくる。

この習性がADHDの衝動性から来るのか、自閉症スペクトラムから来るのかは分からないが、とにかく私のコミュニケーション形態は一方的だ。

私はそれで満足する(相手はさぞかし迷惑だろうが、私は細かいことは気にしない得な性格だ)。

 

そうこうしているうちにお昼時。

私は食事はかならず一人で食べる。

あまり人といるのは好きではないし、食べるということと喋ると言うことを同時にするのが苦手だ。

お腹いっぱい食べてゆっくり過ごし、研究所へ戻る。

 

そして実験の続きを行う。

再度アイディアノートを開き、アイディア発想や論理構造を丁寧に組み立てていく。

この一人作業は得意だし、大好きな時間だ。

あっという間に時は過ぎ、午後五時。

残業はしない主義なので、さっさと帰宅準備をする。

 

研究者であり、リーダーである今はもっとも過ごしやすい。

一人で仕事が出来る、頑張れば確実に結果が出る。

適度に権力を濫用して好き勝手出来る(笑)。

 

地獄の満員電車を乗り帰宅。

日記を書き、読書をして午後九時に就寝。

 

今日も何も変わらない平凡な一日に感謝。

 

 

 

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