ゆうちゃんの家

メンサ・科学者・自閉症スペクトラム。心理学・薬学・医学・アイディア発想・エッセイ等(@UCHAM0410)

ブレーンストーミング以外の、だれでもカンタンに出来るアイディア発想法①

 

今回もアイディア発想法に関する紹介記事です。

 

前回、歴史上の偉人たちを例にあげ、アイディアはとにかく量が重要であることを説明しました。

また、アイディアをとにかく量産する基本的な方法として、いろいろなブレーンストーミング法をご紹介しました下記の記事をご参照ください

yuukoki.hatenablog.com

 

今回はだれでも簡単にすぐ行える便利な発想法を二つご紹介したいと思います

 

「アルファベットシステム」「名詞・動詞・形容詞法」という発想技法です。

 

 

<①アルファベットシステム>

手順①:テーマを決める。

手順②:AからZまで、そのアルファベットで始まる単語を列挙していく。

手順③:テーマに沿って、手順②の単語を連想・解釈する。

 

これだけです。

簡単な例をあげて説明します。

 

 

(例)テーマ:「毎日30分早起きして、自由な時間を作る。」

 

手順①:「毎日30分早起きして、自由な時間を作る。」

手順②:A→Apple、B→Baseball、C→Clock、D→Deliver...etc(何でも可)

手順③:②をテーマに沿って連想・解釈する。

  ・Apple→りんご→食事→朝食→...→

  (解釈)朝食をいつもより軽めにすませるあるいは職場で食べる...等。

 

  ・Baseball→野球→テレビ→ネットサーフィン→...

  (解釈)夜テレビやネットを見る時間を制限し早寝する、もしくは自由な時間を 夜に持ってくる。あるいはメールチェックなどネットでできる仕事は会社ではなく移動中に行い早く帰宅する単純に睡眠時間を削る...等

 

  ・Clock→時計→時間→スケジュール→...

  (解釈)目覚ましの時間を30分前に設定する無駄な時間を見直す仕事の効率化を行って早く帰宅して自由な時間を作る出社時間を遅らせて時間を確保するもっと自由な時間が出来る仕事へ転職するor移動願いを出す...etc

 

  ・Deliver→注文する→運ぶ→外注する→...

  (解釈)他の人に頼める仕事は頼むFace-to-Faceの仕事(会議、プレゼン、営業等)を電話会議やネット会議にする在宅ワークでいい部分は在宅ワークにするもっと早く帰宅できる移動手段を考える...etc

 

 

このように単語から自由に連想ゲームを初めて、その単語からイメージできることをテーマに沿って記述していくだけです。

単語は適当でかまいません。辞書をめくって適当な単語を拾えばいいです。

解釈は、単語からの連想語から想像するのでもいいですし、その後の解釈からさらに連想してもOKです。

重要なのは連想力とそこからの想像力です。

(ちなみにアルファベットがめんどくさいと言う人は「あいうえお」でも「いろはにほへと」でもなんでもいいです)

 

 

 

<名詞・動詞・形容詞法>

これもカンタンです。

辞書やら分厚い小説本でも使って適当な名詞・動詞・形容詞を拾い、それを組み合わせて文章化、最後にそこから連想・想像してアイディアを作成するだけです。

 

(例):「自作の小説のあらすじを作る。」

手順①:名詞・動詞・形容詞を適当に列挙する。

  ・名詞...鷹、まぐろ、予言、くらげ、バラ、競技者、理論、場所、泥棒...

  ・動詞...向かう、混ぜる、育てる、工業化する、演じる、変える、狂う...

  ・形容(動)詞...うまい、こわい、ひどい、あつい、粗い、偉そうな... 

手順②:上記を組み合わせて文章を作る。

  ・「競技者」は「鷹」を育てるのが「うまい」。

  ・「理論」により「場所」が「狂う」。

  ・「泥棒」が「予言」を「演じる」。

                    ...etc

手順③:上記の文章に適当に肉付けをしてアイディアの種を作る。

  ・「競技者」は「鷹」を育てるのが「うまい」。

  (解釈)工業化・技術の高度化が過度に進んだ時代、人と機械は対等な権利を持ち暮らしていた。機械はつぎつぎと改良され、その進化の速度は生物である人間をはるかに上回り、高い知能を得るに至っていた。一方で人間は知能ではない「感情」を「共感させる」という能力を見いだし、世のすべての動植物と対話できる能力を持つに至った。機械は知性を、人間は共感能力による全生物との和合を担い、両者は平和に暮らしていた。

 人間の中で、特に「競技者」と呼ばれるものは、非常に高い共感能力を持っており、他の生物の感情を理解し対話するだけでなく、その心を操ることさえも出来た(「鷹」→「全動植物」に、「育てるのが上手い」→「高い共感能力で操れるから」に変換しました。このへんは自由に連想・想像していただければOKです)。時には平和的に振る舞い、時には他の生物を滅ぼすように仕向けさえした。「競技者」は古い聖書に描かれる神にも似た存在として敬われ、あるいは恐れられた。

  ・「泥棒」が「予言」を「演じる」。

 (解釈)機械は、その高い知性を以て「予言」と言われるプログラムを作成していた。この「予言」のおかげで天災や犯罪・反乱を予測し、未然に防ぐことが出来ていた。この「予言」は最高機密として扱われ、一部の機械と人間のみがアクセスすることを許されていた。しかしあるとき、「泥棒」と呼ばれる集団が、この「予言」を書き換えてしまった。そのため、世界は未曾有の災害と内乱の時代を迎えることになる。一方で本来の「予言」は「泥棒」の手に渡り、彼らは予言者のごとくふるまい(ここはそのまま手順②の文を採用しました)、多くの人間と機械は彼ら「泥棒」に従った。

 

 こんな感じでしょうか?文章・内容が下手なのは理系ですのでご容赦ください(笑)。

 

 対立軸は、よくありがちな「機械 vs 人間」ではなく、「一般の機械+人間 vs 特殊な人間」ですね。特殊な人間は「泥棒」と「競技者」なので、三つどもえです。三国志みたいに適度に複雑で適度に奥深い感じになるといいですねー。

 ただいくら特殊な能力とは言え、動植物しか操れない(機械は操れない)「競技者」と「予言」を持っているだけの「泥棒」が、全能に近い機械相手にどう張り合っていくのかも考える余地はありそうです。何か未知の能力を秘めた動物・植物が居るのか?、機械の味方をしている人間を操るとかなのか?、隠れた特殊能力がまだあるのか?、そもそもなんで「共感」なんて能力が生まれたのか?の謎を解き明かすタイミングもストーリー上重要になるかもしれないですね。

 また最後の文章に「多くの人間と機械は彼ら「泥棒」に従った。」とありますが、そもそも「予言」は存在自体が機密なはずなので、「何が何やら分からないけど、「泥棒」たちの言う通り動けば、なぜか天災や犯罪を回避できるので従わざるを得なかった」と言う感じでしょう。「予言」が盗まれた、書き換えられたこと自体を、機械や人間の上層部は公表するのかしないのかもストーリーの設定上重要ポイントになるかもですねー。

 

...等々、長くなりましたがこの「名詞・動詞・形容詞法」の長所は、組み合わせの数が膨大な点です(名詞・動詞・形容詞を10個づつ列挙すれば、その組み合わせは1000通り以上になるので、アイディアの種作りにはとても効率がよいです)。しかもカンタンなので、ぜひお試しください。前述の通り、アイディアの種に刺激を受けて働く自由な連想力と想像力が重要です

 

 

今回は以上になります。

アイディア発想法はいろいろ収集しているので、また紹介していきたいと思います。

それではまた次の記事でお会いしましょう!

 

 

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