男性でもつわりが起こる?!
女性のつわりは大変ですよね...!
長期間続きますし、薬も安易に飲めないし...。
でも大切な赤ちゃんのために無理してでも食べないといけない...。
しかしこの「つわり」、実は男性にも起こるケースがあるのです。
原因は精神的な共感です。
<クーヴァード症候群とは>
すべてのケースで起こるわけではありませんが、妻がつわりに苦しむのと同時期に、夫にもつわりに似た症状が出ます。これをクーヴァード症候群と言います。
主な症状は、吐き気・食欲不振・頭痛・味覚の変化・感情の不安定化などです。とてもつわりに似ていますね。
原因は現在のところ不明ですが、以下のような仮説が考えられています。
①つわりに苦しむ妻に過度に共感・同情してしまう。
②つわりで家事が出来ない妻に代わり、夫が家のことをこなし、そのストレスが原因で起こる。
③立派な父親になれるのか?という不安。
この病気は妻のつわりの症状がひどいほど出やすいそうです。
対処法は、夫の場合は薬を飲むことに制限はないので、服薬療法になります。
クーヴァード症候群は深刻な病気ではなく、妻のつわりが軽減されたり、無事出産できると症状はなくなることが多いそうです。
しかし、妻の苦しみが夫にも共感・同情を通してうつるかもしれない...人間の脳や心って不思議ですよね...!
<転換性障害>
心に原因があって、痛みや体調不良などが起こる病気がほかにもあります。
転換性障害です。若い人が発症しやすい病気です。
症状は実にさまざまで個人差があります。声が出なくなる・麻痺が起こる・嚥下困難(のどの奥に塊のようなものを感じる)・視覚や聴覚の障害・歩行困難などです。
要するに神経学的症状(神経や脳の病気)のような症状が出るのですが、転換性障害の患者さんは、たとえば脳のMRIを観察しても当然異常はありません。
原因は多くの場合、ストレスで、発症は急に発症するそうです。
人の心と身体が予想以上に密接につながっている事例ですね!
<幻肢痛>
事故などで手や足を失っているにも関わらず、その手や足に痛みをはじめとしたさまざまな感覚異常が起こる現象を、幻肢痛といいます。
これも原因は不明です。一説によると、手足を失っていることが脳内で認識・処理されておらず、それが原因なのではないかとも言われています。
やっかいなことに、痛みを感じている手足の部分は存在しないので、多くの場合痛み止めや麻酔の効果がないのです。
現在のところ、治療法は見つかっていません。
以上になります。
人間の心と身体は予想以上に深くつながっていることを感じさせる不思議な3つの病気を紹介いたしました。
心の不調がいつしか身体の不調となる場合もあれば、身体の不調が心の不調となることもありえます。
みなさんもお気をつけ下さいね。
それではまた次の記事で!